大学サッカー

断固たる覚悟で大学サッカー開幕! リーグ2連覇を狙う明大、各チームの思いは

前回覇者の明治大学が狙うのはもちろん「連覇」 (C)JUFA/REIKO IIJIMA

関東大学サッカーは7月4日に2部リーグ、翌5日に1部リーグが、それぞれ開幕を迎える。プロも含めて多くのスポーツが新型コロナウイルスの感染拡大防止のため延期や中止を余儀なくされている中、断固たる覚悟を持って一歩を踏み出す。6月29日には1部と2部に所属する各12チームの主将24人がオンライン会見に出席し、待ちわびたリーグ戦への思いを語った。

他競技にも大会運営の見本になれるように

本来であれば関東大学サッカーリーグは4月4日に開幕するはずだったが、2度にわたり延期を余儀なくされた。大学生の夏の全国大会である総理大臣杯も、すでに中止が決定されている。リーグ参加チームにも、大学によってはまだキャンパスが封鎖されているところもある。そのため1部リーグの2校(筑波大学、順天堂大学)と2部リーグの7校(東洋大学、日本体育大学、関東学院大学、産業能率大学、青山学院大学、立教大学、明治学院大学)の第1、2節の対戦カードは延期となる。

1部の第1、2節は筑波大学と順天堂大学の対戦カードが延期となる(提供:関東大学サッカー連盟)

関東大学サッカー連盟では、各チームの監督との対話や理事会内での話し合いを重ね、「何とか成功して、各競技団体、またサッカーの他のカテゴリーでも、こういうやり方をすれば大会ができるんだという見本にもなるように」(中野雄二理事長)との思いも込めて、開催を決断した。

前期については茨城県内のグラウンドでの無観客による集中開催とし、公共交通機関を使わずに専用のバスで選手を会場入りさせるなど、感染予防に万全を期する。日程も、もしも感染第2波が訪れた場合に備えて、来年2月28日までを予備期間を取った。多くの懸念を乗り越えての開催に、各チームの主将たちは感謝の言葉を述べていた。

明大「昨年の勝ち点56を超えたい」

1部リーグでは、やはり昨年の3冠王者・明治大学が中心となっていくことが予想される。昨年は18勝2分け2敗と、2位の桐蔭横浜大学に勝ち点14差をつけてタイトルを勝ち取った。主将のDF須貝英大(4年、浜松開誠館)は、「昨年の勝ち点56を超えたい。失点20未満を目標に、連覇を目指して頑張りたい」と、22試合で48得点14失点と安定した昨年の成績にさらに上乗せを図る。

目指すスタイルは、「ハイプレス、ショートカウンターを追求して、強くてうまいサッカー。また球際の強さと攻守の切り替え、運動量をベースとした流動性のあるインテンシティの高いサッカー」。まずは、パワフルなサッカーを展開する駒澤大学との初戦に挑む。

桐蔭横浜大「攻撃的なサッカー」で優勝を

桐蔭横浜大学は昨年、それまでの最高順位である9位を大きく上回る準優勝でリーグ戦を終えた。だが、DF遠藤凌(4年、浦和レッズユース)は「昨年は準優勝に“終わってしまった”」と、さらなる高みを見すえている。昨年は「優勝を目指していた。シーズン途中から勝利を挙げられるようになり、準優勝までいけた」と、尻上がりに調子を上げた。さらにリーグ戦後は、初出場のインカレで、やはり準優勝という結果を残した。

川崎フロンターレ入りが内定している橘田(中央)も狙うは優勝(撮影・うさみたかみつ)

昨季の主力の大半は3年生が占めており、すでにJ1の川崎フロンターレ入りが内定している橘田(たちばなだ)健人(4年、神村学園)らがさらなるレベルアップを図って、もう一歩先へと進むつもりだ。遠藤は「去年は守備の時間が長かったのですが、今年はそれに加え、奪ったボールを自分たちが保持して攻撃的なサッカーをすることに重点を置いているので、それを見せていけたらと思う」と、頂点までの青写真を思い描いている。

立正大「粘り強い守備からアグレッシブな攻撃に」

昨年3位の立正大学も、新風を吹き込んだチームだった。何しろ、初めて挑んだ1部リーグで、3位に食い込む大健闘を見せたのだ。夏の総理大臣杯、冬のインカレという2つの全国大会でも、ともにベスト8まで勝ち進んだ。

その全国8強という成績に、「悔しい思いをしたとともに、まだ上を目指せる可能性を感じた」とMF平松昇(4年、清水エスパルスユース)は手応えを語る。昨年のリーグ戦では名門・法政大学を勝ち点1上回っての3位だったが、足元を見つめて地道に前進を続ける。平松は、「今までのベースである、粘り強い守備からアグレッシブな攻撃につなげる」サッカーの継続を明言。「また全国の舞台に挑戦できるように、インカレ出場を目標にリーグ戦を戦っていきます」と話した。

慶應「全員がハードワーク」

今年の1部リーグには、国士舘大学が1年での復帰を果たしている。もう一つの昇格チーム、慶應義塾大学は3年ぶりに1部のピッチに帰ってきた。1年生の時に1部の戦いと2部降格を経験したFW松岡瑠夢(りむ、4年、FC東京U-18)は、「昨年、先輩たちが残してくださったこの1部という舞台を、まずは後輩たちに必ず残すということ。インカレに出場して、全国大会で全員でサッカーをする」と、目標を語った。

1部リーグも知る松岡は、「1部はやはりタレントが多いというか、個のスキルを持っている選手が多いという印象ですが、2年間戦った2部でも、簡単に勝てるチームは一つもなかった。個というよりも組織力と全員のハードワークで、一体感を持って戦う素晴らしい特徴を持った大学がたくさんあった」と2年間の貴重な経験を口にする。

慶應は3年ぶりに1部で戦う。3年生ながらプロに内定している橋本に注目したい(撮影:佐伯航平)

そうした2部のサッカーは、「もともと規律や一体感があるチーム」という慶應のメンバー外も含めた一体感の醸成を後押ししたという。まだ3年生ながら、早くも今年5月に卒業後のJ2レノファ山口への加入内定が発表された橋本健人(横浜FCユース)らもいるが、「全員がハードワークし、走って、アグレッシブな勝負にこだわるサッカーをしたい」と、泥臭く2部リーグでの学びを結果につなげるつもりだ。

2部の第1、2節は7校の対戦カードが延期となる(提供:関東大学サッカー連盟)

4日には流通経済大学vs東京国際大学など2部2試合、5日には明治大学vs駒澤大学など5試合が行われ、熱戦の火ぶたを切る。

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