大学野球

國學院大學・小川龍成主将「後輩たちに何かを残すことができれば」 東都大学

「自分が塁に出ることで、打線を勢いづけられる」と國學院大學の小川龍成主将(ともに國學大野球部提供)

東都大学野球秋季リーグ戦が9月22日に開幕します。2試合総当たりの勝利数の争いになった秋に挑む6校の主将に意気込みを聞きました。3校目は、2010年の初優勝以来、2度目の優勝を狙う國學院大學の小川龍成主将(4年、前橋育英)です。

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7月30日、社会人の日本製鉄鹿島とのオープン戦から、ようやく対外試合が再開された。「やっと試合ができたという喜びはすごく感じました」と小川は久しぶりに緊張感のある試合に臨めた喜びを話した。

自主練習で個々の能力伸ばす

緊急事態宣言下、4月からほとんどの部員が一旦実家に帰省した。個人の力を伸ばすことをテーマに、各自がそれぞれの環境でできる練習を続け、5月末に再び合宿所に集合。6月上旬からはいくつかのグループに分かれて人数制限・時間制限の中で練習を再開した。

「自主練習の期間は、個人の力をしっかり伸ばすということをテーマにしてきましたので、練習の成果が出て、個人の能力はそれぞれすごく伸びてきていると思います。試合の流れを感じ取ってのプレーであったり、守備の連携であったり、そういったところは試合をすることによって仕上げていかないといけない。これからその課題を詰めていきたいです」と小川はオープン戦での手応えを話した。

勝ちきれないもどかしさ

昨年、國學院大は春と秋のシーズン序盤から優勝争いに絡みながら中盤以降に勝ち切れず、ともに3位でリーグ戦を終えた。2010年秋の初優勝以来2度目の優勝を達成するために、昨秋の覇者・中央大学は最も意識しなければいけない相手だが「東洋(大学)、亜細亜(大学)にも負けたくない。東洋と亜細亜からは自分が入学してからなかなか勝ち点を取り切れないんです」と小川は言う。小川が入学した17年春から19年秋までの3年間の6シーズンで、國學院大が亜大から勝ち点を奪ったのは19年春のみ。東洋大からは6シーズンすべてで勝ち点を奪われている。今秋のリーグ戦は勝ち点制ではないが、第2週の東洋大戦、第3週の亜大に連勝すれば、優勝も見えてくるはず。

個性的なピッチングフォームから140キロ台の速球を制球よく投げ込む右腕・上出拓真(4年、札幌第一)、昨秋は先発・抑えとフル回転で10試合に登板した左腕・諸見里俊(4年、沖縄尚学)の2人が両輪として投手陣を引っ張る。トップバッターの小川、中軸として期待される中山遥斗(4年、大阪桐蔭)、瀬戸成一郎(3年、鳥取城北)、川村啓真(3年、日本文理)ら野手陣も公式戦経験豊富なメンバーが名を連ねる。

内野の守備では高い評価を受ける小川主将

「自分の役割は出塁すること。自分が塁に出ることによって打線を勢いづけられますし、得点力も上がってくると思うので。塁に出ることをずっと意識していきたいです」と小川は自身の役割を話す。

プロ野球へ進むことしか考えていない。安定感ある遊撃守備、50m走6秒を切る俊足にNPB(日本野球機構)スカウトも熱視線を送る。「オープン戦の前半では自分も調子がよくて、結構ヒットも出ましたし、いい感じで打てている打席が多いです。練習の成果は出ていると思います」と課題の打撃に関しても小川は手応えをつかんでいる。

「最後のリーグ戦、出し切る」

「自分たち4年生にとっては最後のリーグ戦になるので、最後まで自分たちの力を出し切りたい。それと、秋は来年の新チームに向けての準備も考えなければいけないので、後輩たちに刺激を与え、何かを残すことができればと思っています」

来年以降を戦う後輩たちに、自分たちが持っているものを残すこと。それも最上級生の大きな役割だ。小川をはじめ國學院大の4年生はそこにも意識を向けている。

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