陸上・駅伝

全国都道府県対抗駅伝、正式に中止を発表「2021年度大会に襷をつなぎ」

男子大会は長野が2時間17分11秒をマークし、3年ぶり8度目の優勝を果たした(撮影・藤井みさ)

日本陸上競技連盟は9月18日、「皇后盃 第39回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会」および「天皇盃 第26回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」の開催中止を正式に発表した。同連盟は「2020年度大会は中止となりましたが、2021年度大会に襷(たすき)をつなぎ大会開催に向けて進んでいきたいと思います」とコメントしている。

混合チームで出場、感染対策のリスクを考え

女子大会は2021年1月17日に、男子大会は1月24日に予定されていた。都道府県対抗駅伝は他の駅伝大会と異なり、普段は別々の所属先で活動、生活している競技者、スタッフが集まって各都道府県の混合チームを編成し、全国各地から大会開催地への移動も必要となる。混合チームの選手および関係者の感染対策の管理が難しく、感染者または濃厚接触者がいることが判明した場合の影響が大きいと考えられるため、今回の中止を決断した。

同連盟の横川浩会長は今回の決断に対し、「開催地の広島及び京都をはじめ全国47都道府県の郷土のみなさんに愛され、また都道府県を代表して出場する選手たちは、世代を超えてつなぐ襷に思い込め、毎年行われる晴れの舞台での栄冠を目指していたかと思います。新型コロナウイルス感染拡大のため、まさに苦渋の決断であります。しかし、必ずや一層の盛り上がりを持って戻ってまいります。それを楽しみに、またその日に向けて、選手のみなさんにはさらなる精進を、広く関係者のみなさんには変わらぬ応援を心から期待いたします」とコメントしている。

女子大会は前回、京都が3大会ぶり17度目の優勝を飾った(撮影・安本夏望)

前回、女子大会は京都が3大会ぶり17度目の優勝を飾り、2位は宮城、3位は東京が続いた。連覇を狙った愛知は20位だった。男子大会は長野が2時間17分11秒をマークし、3年ぶり8度目の優勝を果たした。2位の兵庫、3位の埼玉、4位の佐賀、5位の静岡、6位の茨城まで、従来の大会記録を上回るタイムとなった。

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