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コロナ禍、大学スポーツの将来は?「ラグビー、野球に続くコンテンツを」展示会開催

オンラインで開催された「スポーツビジネスジャパン2020」の様子

スポーツに関わる企業や団体の技術・情報交流を促進する展示会「スポーツビジネスジャパン2020」がこのほどオンラインで行われた。公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)や公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)のほか、スタジアム建設やスポーツシューズなど17の企業が出展。カンファレンスではコロナ禍におけるニューノーマル・ネクストノーマルをテーマにスポーツビジネスのあり方について専門家も交えて話し合った。

AIによる映像生成や選手のトラッキング

特別講演「コロナショックを契機とした、これからのスポーツビジネス」では、間野義之・早稲田大学スポーツ科学学術院教授、村井満・Jリーグチェアマン、島田慎二・B.LEAGUEチェアマンが登壇した。

Bリーグは後半戦を残して中止、10月2日に新シーズン開幕を迎えた。島田氏は「やれるだけでこんなに幸せなのかと思いました。スポンサー収入もなんとか持ちこたえている。地域密着で各クラブが努力している姿を見て、地方の企業ほどコロナの影響で苦しいと思うが、こういう状況だから応援しなきゃいけないというスポンサーがいてくれた」と語った。

シーズン中に中断したJリーグは、NPB(日本野球機構)など他競技と協力して感染防止対策を進め、再開にこぎ着けた。現在は入場制限による有観客試合を実施している。今後のビジネスについて、AI(人工知能)による試合映像の自動クリップ生成や選手のトラッキングデータを視聴者にフィードバックする取り組みを紹介。村井チェアマンは「スポーツの楽しみ方は多様化している。スタジアムの形状や機能も考え直さないといけないくらいのマグニチュードを持った、スポーツファンにとっては意識変革だと思っています」と伝えた。

ニューノーマル時代のスポーツビジネスをテーマに話し合った

大学がアイデンティティ確立へ

大学スポーツに関するカンファレンスでは、国内初の大学スポーツの統括組織として2019年に誕生した大学スポーツ協会(UNIVAS=ユニバス)の池田敦司・専務理事らが登壇。「大学スポーツの未来へ~パートナーとUNIVASが描く戦略~」と題して今後の大学スポーツの発展について語った。

UNIVASでは企業と協業し、安心安全ガイドラインや体調・体調管理システム、試合動画配信を展開している。またニューノーマルな時代に活躍できる人材育成を目指し、運動部学生の競技力向上と同時に、社会で生かせる能力を身につける「デュアルキャリアプログラム」も提供している。

池田専務理事は「大学生が大学に対してどのような関係を持つのか問われる時代になっている。大学スポーツによって大学がアイデンティティを確立するためのいい流れになる」と説明。スポーツの持つ情報力を活用したブランディングや、産学連携がスポーツを媒介にして進んでいくと見る。スポーツの総合力を競う競技横断の対抗戦「UNIVAS CUP」も実施しており、「カレッジスポーツのコンテンツのポジショニングを上げて行く必要がある。大学ラグビーや六大学野球に続くコンテンツを育てていかなければならない」と未来を見据えた。

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