関西の最優秀選手に関学の奥野耕世、優秀守備選手は立命の飯田哲平
関西学生アメリカンフットボール連盟は11月30日、1部リーグの個人表彰選手について記者投票を募り、最優秀選手に当たる松葉杯に選ばれた関西学院大学のQB(クオーターバック)奥野耕世(4年、関西学院)ら4人の受賞選手を発表した。
異例のトーナメントを制した関学のオフェンスを引っ張った奥野は3試合で53回パスを投げ、37回の成功で三つのタッチダウン(TD)を挙げた。決勝の立命館大学戦では二つのインターセプトを喫したが、1点を追う試合残り1分36秒からのシリーズで3本のパスを決め、ゴール前4ydまで進めて逆転サヨナラのフィールドゴール(FG)につなげた。
優秀攻撃選手は立命主将の立川玄明
優秀攻撃選手に選ばれたのは、立命館大学の主将でRB(ランニングバック)立川玄明(たつかわ・ひろあき、4年、大阪産大附)。決勝の関学戦では20回ボールを託され、141ydのゲインで一つのTDを決めた。試合の終盤には足をつってしまったが、この日は明らかに彼の執念が違った。タックラーに当たりにいくときの迫力があり、たびたびタックルを外してゲインした。来年からは社会人Xリーグのパナソニックでプレーする。
優秀守備選手には同じく立命のLB(ラインバッカー)飯田哲平(4年、浪速)が選ばれた。決勝の関学戦では、相手のWR(ワイドレシーバー)鈴木海斗(4年、横浜南陵)が空中でキャッチしたボールを奪い取るインターセプト。今シーズンは「ボールあるところに飯田あり」という活躍だったが、大一番でも意地を見せた。
逆転サヨナラFGの関学・永田祥太郎も
最後に優秀スペシャルチーム選手になったのは、関学のキッカー兼パンターの永田祥太郎(3年、浜松西)だ。今シーズンからスターターとなり、けがもあったが、決勝の立命戦ではFGを3本とも決めた。とくに非常にプレッシャーのかかる試合残り3秒からの21ydFGも、平常心で蹴り込んだ。