学生ハーフマラソン　男子は法政大・鎌田航生、女子は名城大・小林成美が初優勝

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3月14日、日本学生ハーフマラソン選手権・日本学生女子ハーフマラソン選手権が陸上自衛隊立川駐屯地で開催され、男子は法政大の鎌田航生（3年、法政二）、女子は名城大の小林成美（2年、長野東）が初優勝した。

強風の中のレース、タイムより勝負

昨年、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となり、2年ぶりとなったレース。例年は男子は立川駐屯地と昭和記念公園、女子は松江を開催地としているが、立川駐屯地の周回コースを利用し無観客での開催となった。前日の暴風雨から一転、晴天となったが、5mを超える強風が吹き荒れるコンディション。周回コースのため追い風と向かい風が交互になり、ペースの上げ下げも大きい難しい状況だった。

男子は序盤、駿河台大のジェームズ・ブヌカ、早稲田大の中谷雄飛（3年佐久長聖）と鈴木創士（2年、浜松日体）、順天堂大の伊豫田達弥（2年、舟入）、駒澤大の鈴木芽吹（1年、佐久長聖）らを先頭に大集団で進む。10km付近では創価大の嶋津雄大（3年、若葉総合）が前に出て積極的に引っ張り、その後、東海大の石原翔太郎（1年、倉敷）が先頭へ。

ラスト1周で先頭集団は石原、鈴木、鎌田、中谷、藤木宏太（國學院大3年、北海道栄）、島﨑慎愛（國學院大3年、藤岡中央）、伊豫田、中谷、小林歩（駒澤大4年、関大北陽）、ブヌカの9人に。強い向かい風が吹き付けるラストの直線勝負で鎌田が抜け出し、ガッツポーズで初優勝のゴールテープを切った。

女子は序盤から大東文化大の鈴木優花（3年、大曲）が先頭で引っ張る展開に。終始引っ張り続け、一度集団から抜け出すも、15kmすぎでは先頭集団はまた15人ほどになった。ラスト1周半で鈴木と小林、荒井優奈（名城大2年、須磨学園）の3人が抜け出し、ラストの直線では鈴木と小林の一騎打ちに。鈴木の足が一歩早いように見えたが、線を割った時に小林の胸が前にでており、同タイム着順で小林が初優勝を飾った。

男女の上位3人は8月に中国・成都で開催予定のワールドユニバーシティゲームズ（旧ユニバーシアード）のハーフマラソン代表に内定。メダルを授与され笑顔を見せた。

男子1位の法政大・鎌田航生の話
「やはり優勝はうれしいです。ラストでしっかり差し切ることができたのが個人的には良かったところです。風が強い中最後まで押し切ることができたのは自信につながりました」

女子1位の名城大・小林成美の話
「今日のレースは3位以内で代表を狙っていたので、タイムというよりも前半は温存して後半でしっかり勝負するというレースプランでした。鈴木優花さんに引っ張っていただき、周りの選手にも勝てたということで感謝しています」