関東大学リーグ開幕、3連覇目指す明治大学やタレントぞろいの流通経済大学が軸か
サッカーのJR東日本カップ2021第95回関東大学リーグが4月3日から一部、有観客で開幕する。前期11節を6月末まで予定しており、後期は7月末に再開、総理大臣杯を挟んで10月末まで。コロナ禍、遅くとも11月末までの全日程終了を目指す。1、2部の主将がオンラインで抱負などを語った。
創部100周年を飾れるか
1921年(大正10年)にスタートし創部100周年を迎えた明治大学は昨季、チーム初の連覇(優勝は6度目)を達成した。DF石井優輝主将(4年、昌平)は「礼節を重んじ、思いやりと謙虚さを持つフォア・ザ・チームをベースに、徹底的をやりきるをテーマに練習に取りくんでいる」と話し、3連覇に向け、「明治の三原則である『球際』『切り替え』『運動量』をピッチで体現し、観客に感動や勇気、明日への活力を与えたい」と意気込んだ。チームを引っ張ってきた大量12選手のJリーガーらが卒業し、「先輩方が抜けて、自分らが弱いということを自覚できている。チャレンジャー精神を持って取り組める」と言う。
昨季は勝ち点4差で2位だった早稲田大学のMF田中雄大主将(4年、桐光学園)は「あと一歩で優勝をつかみとれなかったことは何だったのかをチーム全体で考え、その課題を共有。4年生に限らず全学年、ピッチ内外でつながりを作って取り組んできた」。清水入り内定のFW加藤拓己(4年、山梨学院)やMF西堂久俊(3年、市船橋)を攻撃の軸に、3年ぶり最多記録を更新する28度目の優勝を目指す。
流通経済大学は1シーズンで1部に戻ってきた。昨季は2部で優勝し、アミノバイタルカップ関東大学トーナメントも初制覇した。浦和に内定したDF宮本優太(4年、流通経大柏)とMF安居海渡(4年、浦和学院)ら将来性豊かな選手が多い。広島に内定しているFW満田誠主将(4年、広島Y)は「今年はすごくタレントがそろっていると思うので、チームとしてうまくまとまれば強いチームにもなる。まとまらなかったら弱い。自分を中心に強いチームにまとめるよう頑張る。1戦、1戦、全力で戦っていきたい」。開幕戦の明大と対戦で勢いをつけ、12年ぶりの優勝につなげたい。
「ジャイキリ」東海大は2部に復帰
昨季の特例全国大会「#atarimaeni CUP」で神奈川県リーグ勢として初めて全国制覇し、ジャイアントキリングを成し遂げた東海大学は2部へ復帰した。
特例全国大会決勝で値千金のゴールを決めたDF水越陽也(はるや)主将(4年、東海大相模)は「攻守でハードワークし、粘り強い守備、スピード感あふれる攻撃、堅守速攻を武器に、チーム一体となって東海らしさを発揮していく。一部昇格を達成するために、東海大学の代表として自覚と責任を持って戦い抜く」と話した。
1、2部各12大学のリーグ戦は上位2チームと下位2チームが自動昇降格する。リーグ活性化のため、今季は10位のチームと下部3位のチームによる入れ替え戦も実施されることになった。