アメフト

BIG8の慶應義塾大学がTOP8の明治大学に競り勝つ、関東大学オープン戦再開

慶應義塾大学のオフェンスをリードするRB大河原陸(撮影・全て朝日新聞社)

関東大学春季オープン戦

5月15日
慶應義塾大 22-14(10-7、0-7、7-0、5-0) 明治大

試合ができる、かみしめ

アメリカンフットボールの関東大学春季オープン戦が5月15日から再開された。新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出たことなどを受け、4月25日以降の試合は中止されていたが、感染防止対策を徹底するなどして再び動き出した。この日試合に臨んだ明治大学のR村田幹太主将(4年、駒場学園)が「今の状況下、いろんな人の支えがある上で試合ができたのはありがたかった」と言えば、慶應義塾大学もハドルで、試合ができることは当たり前でなく、相手や審判団らへの感謝の思いを確認した。

後半は慶應ペース

試合は今季BIG8(1部下位)の慶應が第1クオーター(Q)4分過ぎ、RB大河原陸(4年、慶應義塾)の5ydのTDランで先行。その直後、TOP8(1部上位)の明大はRB保坂洸稀(4年、戸山)がキックオフ・リターンで95ydを走りきって追いついた。その後、慶應はFGでリードしたが、第2Qに明治はQB櫻井太智(4年、佼成学園)からFB平松大河(2年、日大藤沢)への11ydのTDパスを通し、明治が4点リードで折り返した。

第2QにTDを挙げる明大のFB平松大河

後半は慶應がペースをつかんだ。第3QにQB久保田大雅(4年、慶應義塾)からWR加藤豪介(2年、慶應義塾)への17ydのTDパスで逆転。第4QにはセーフティーとFGで追加点を奪い、明治を無得点に抑えて逃げ切った。

「4年生のプライドかけた」

慶應の佐藤理貴主将(4年、慶應義塾) 「最初の試合を勝利で終われたことはすごくうれしい。今年もBIG8で戦うことが決まっている中で、TOP8の明治とやれるのは4年生にとってはプライドのかかった試合。タイトなゲームで勝てた。春の相手はTOP8が多いので、そういう相手に自分たちが準備し、それを本番で出せるか。秋と同じように戦う。(秋は)全勝で優勝して、入れ替え戦も圧倒するような形で文句一つなくTOP8に上がるというのが自分たちのできることで、後輩につなげるバトンだと思う」

慶應義塾大学のDL佐藤理貴主将

慶應オフェンスリーダーの大河原 「スタートファーストをチームで掲げ、試合の序盤の入りで攻め切ろう、先に得点しよう、と意識してやっている。そこはできたと思うが、中盤、終盤になった時、体力、パフォーマンスが落ちてしまったのは反省点。キッキングに関しては調子がよかった。風に助けられた部分もあるが、イメージ通りに蹴れた。(好キックからセーフティーにつなげ)一つのいいパントでモメンタムを持ってこられることがわかり、パントで試合の流れを変えるところも意識したい」

あいさつする明治大学のR村田幹太主将(4)

明大の村田主将 「やってきたことが出せなかった。取り組みが甘かった。この結果を受け止めるしかない。来週の日曜日(5月23日、明治学院大戦予定)までに修正したい」

in Additionあわせて読みたい