東京五輪の金1号は中国の大学生 一躍「ヒロイン」に
東京五輪で24日に競技全体の金メダリスト「第1号」となった射撃・女子エアライフルの楊倩(ヤンチエン)選手(21)が、自国の中国で大きな話題を呼んでいる。
「00後」と呼ばれる2000年代生まれの新世代。故郷の農村で射撃の才能を見いだされ、国内トップ校と言われる清華大学に進学した現役の大学生だ。「清華女神」などの愛称がつき、若い世代の憧れの的になっている。
楊選手は浙江省寧波市の農村出身。中国メディアによると、小学4年生のころから地元の体育学校で射撃の本格的な訓練を始め、北京にある清華大の付属高校に進んだ。
今回の東京五輪の中国選手の中では、他の選手がメダル圏内だとして期待されていたこともあり、新世代のメダリストの誕生を中国メディアは大きく報道している。
報道によると、楊選手の小学生時代のコーチは「訓練中に疲れて銃を持ったまま寝てしまうこともあるほど、度胸のある選手。射撃に必要な心の強さを持っているから、がんばれると信じていた」とたたえた。
(瀋陽=平井良和)=朝日新聞デジタル2021年07月24日掲載