ボクシング

特集:東京オリンピック・パラリンピック

ボクシング入江聖奈、日本女子初の金メダル 「夢の中みたい」

女子フェザー級決勝の第1ラウンド、フィリピンのネストイ・ペテシオ(右)を攻める入江聖奈=2021年8月3日、両国国技館、林敏行撮影
女子フェザー級決勝の第1ラウンド、フィリピンのネストイ・ペテシオ(右)を攻める入江聖奈=2021年8月3日、両国国技館、林敏行撮影

 東京オリンピック(五輪)第12日の3日、ボクシング女子フェザー級決勝が行われ、入江聖奈(20)がフィリピンのネストイ・ペテシオ(29)を破って金メダルを獲得した。

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 2012年ロンドン五輪から正式種目に採用された女子のボクシングで、日本勢のメダル獲得は初。金メダルの獲得は、1964年東京五輪の桜井孝雄、2012年ロンドン五輪の村田諒太に続き、男女を通じて史上3人目の快挙となる。

 リングで勝ち名乗りを受けた入江は、ピョンピョンと飛びはね、涙を流した。

 「何も覚えてなくて、きがついたら着替えていた。何回もほっぺつねったけど、夢みたい。今も夢の中みたい」

 入江は鳥取県出身。漫画「がんばれ元気」に影響を受け、小学2年から競技を始めた。日本女子はロンドン五輪と16年リオデジャネイロ五輪で出場権を獲得できず、入江は昨年3月の五輪予選で日本女子として初の五輪出場権を獲得した。

 入江は今大会は準決勝まで4試合をすべて判定で勝利。決勝は19年世界選手権を制覇したペテシオを倒して頂点に立った。

 「現実だといいきかせたい。実際に世界一になってみると、実感がなくて、金メダルを何回もみたい」と表彰台のてっぺんで夢見心地だった。

=朝日新聞デジタル2021年08月03日掲載

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