フィギュアスケート

特集:フィギュアスケート×ギフティング

坂本花織がSP首位、曲が止まるアクシデントも、げんさんサマーカップ

女子SP首位発進の坂本花織(すべて撮影・浅野有美)

げんさんサマーカップ2021フィギュアスケート競技会 女子SP

8月12日@滋賀・滋賀県立アイスアリーナ
1位 坂本花織(シスメックス)       73.74点
2位 松生理乃(中京大中京高校)      70.27点
3位 河辺愛菜(木下アカデミー)      64.73点
4位 樋口新葉(明治大学/ノエビア)    62.40点
5位 三原舞依(シスメックス)       61.83点
6位 宮原知子(木下グループ)       61.54点
7位 三宅咲綺(岡山理科大学)       61.52点
8位 永見千代乃(ノートルダム清心女子大学)59.58点

フィギュアスケートの「げんさんサマーカップ2021」が滋賀県立アイスアリーナで開かれている。11日の女子ショートプログラム(SP)は坂本花織(シスメックス)が73.74点で首位に立った。2位に松生理乃(中京大中京高校2年)、3位に河辺愛菜(木下アカデミー)。女子フリーは12日午後にある。

冷静に対処した坂本「ある意味いい経験」

首位発進したのは神戸学院大学3年の坂本。演技の途中で曲が2度止まるアクシデントに見舞われた。「音が止まってどうしたらいいかわからなくて、強化合宿で(アクシデントが発生したときは)レフェリー(審判)のとこに行きなさいと言われていたので行きました」と冷静に対処、その後もミスなく滑り切った。「本当にアクシデントが起こったのは初めてで、ある意味いい経験ができた」と振り返った。SPは1カ月前にできたばかりと言い、「いまの自分のベストは出せた」と、これから完成度を上げていく。

坂本花織は曲が止まるアクシデントが発生

2018年世界選手権銀メダリストで明治大学3年の樋口は4位。SPをシェイリーン・ボーンさん振り付けの「Your Song」に変更した。「SPを変えたので、まだ全然まとまっていない部分が多いのですが、すごく自由に滑れるところが本当に楽しい。自分はすごく幸せという気持ちを表現したい」とプログラムへの思いを話した。競泳の池江璃花子(日本大学3年/ルネサンス)とも親交がある樋口。東京オリンピックもテレビで観戦した。「日本人のいろんな競技の選手が活躍していたのでテレビでずっと見ていて、感動しました。身近に感じられたので、心の底から自分も出たいと思いました」と目標の舞台を見据えた。

女子SPで落ち着いた演技を見せる樋口新葉

甲南大学4年の三原は5位。「レ・ミゼラブル」より「I Dreamed A Dream」を心を込めて演じた。2連続ジャンプなどでミスがあり、「もっと練習がしたいなというひとことに尽きます」と話した。平昌オリンピックシーズンは悔しい思いをした三原は、北京オリンピック出場への思いが強い。すでに卒業論文を提出し、競技に集中できる環境を整えている。フリーは昨季の「フェアリー・オブ・ザ・フォレスト&ギャラクシー」を継続、「自分らしく、力強くなった自分をみせれたらと思います」とアピールした。

甲南大学・三原舞依、氷上に戻ってきた妖精「今季はもっと力強い演技を」
「レ・ミゼラブル」を演じる三原舞依

今春、関西大学を卒業した宮原はジャンプのミスがあり6位発進。SPは当初つくっていたプログラムから変更し、2018~19年シーズンに滑った「小雀に捧げる歌」を披露した。「自分の中で難しいという感覚があったので、今までのプログラムの中から思いっきり滑れるものにしました」。昨季が終わってからはカナダではなく日本で練習してきた。「初戦ということで、練習してきたことを本番でやることをテーマにやってきた。まずは第一歩かな」と進化を誓った。

宮原知子は2018-19年シーズンの「小雀に捧げる歌」を披露
関西大学卒業の宮原知子 オリンピックシーズンへ「1日1日できることをしっかり」

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