アメフト

明治大・村田幹太「後悔しない最後のシーズンに」 関東TOP8主将インタビュー1

先行き不透明だからこそ部員の指針となる言動で引っ張る(写真はともに明大アメフト部提供)

関東大学アメリカンフットボールリーグ1部TOP8は9月4日に開幕予定です。4years.ではTOP8に所属する各校のキャプテンにメールで6項目の質問を送付し、回答してもらいました。まず、立教大学とのルーツ校同士の開幕戦に登場する明治大学のDB(ディフェンスバック)村田幹太主将(4年、駒場学園)からです。

*関東学生アメリカンフットボール連盟は、9月4日に予定していた公式戦開幕を1カ月延期し、1部リーグTOP8は10月2日の開幕を目指すことを、8月21日の臨時理事会で決めました。

質問1 2021年度のチームスローガン(テーマ)と、そこに込めた思いを教えて下さい。自分がキャプテンとなったチームをどんな集団にしていきたいか答えてください。

スローガンは「初志貫徹」です。
はじめに決めた「日本一」という目標を最後まで志すという意味でつけました。甲子園ボウルで勝利するまでは一切気を抜かず、どんな試合でも反省点を改善していき、各試合で一喜一憂することなくリーグ戦を戦い抜きます。

質問2 理想のキャプテン像を教えて下さい。

理想のキャプテンは、どんな時も常に同じ情熱を持ち続けられる人です。チームを運営していく上で、予定通りにいかないことの方が多いと思います。ましてや、コロナの影響で先行きが見通しづらい中で部員の指針になれるような言動や行動が重要だと考えています。常にチームのことを考え、常に勝利に貪欲(どんよく)である事こそが主将に求められている事だと考えます。

質問3 自分自身の過去3年を振り返って、どんな自己評価をしていますか?

下級生から多くの経験を積むことができ、選手として成長できた面もあると実感しております。ただ、日本一になるという夢が達成できていません。いくら成長できたからといって、チームが日本一になる事ができなくては全く意味がありません。毎年、シーズンが終わって残る記憶は勝ってうれしかった事よりも負けて悔しかった事でしかありません。引退する時に後悔しないように最後のシーズンを全力で挑みます。

駒場学園高時代から注目された逸材でもある

質問4 チームにとって、4年生とはどんな存在であるべきだと考えていますか?

グリフィンズは選手主体でチームを運営しているため、特に目標に対して常に努力し続けられる事と部員全員をつなぐ事が大切だと考えています。目標に対して4年生が全力で努力しチームの指針になりつつ、チームスポーツであるため4年生の間だけでなく下級生ともコミュニケーションを頻繁に取る事で組織力向上になり、学生主体という特徴を存分に生かすことができます。そのことで結果的にチームが団結し日本一に近くと考えています。

質問5 コロナ禍、特に下級生は十分な練習を積めていないと思いますが、この秋、あなたがとくに期待する(期待できると思う)下級生の選手を一人挙げて、理由も教えて下さい。

2年生LB(ラインバッカー)須藤吏揮(りき、佼成学園)です。
根性があり負けず嫌いな男です。毎日筋力トレーニングを行っており、練習に打ち込む必死な姿勢は私自身も刺激を受けます。また、失敗や悔しさを真摯(しんし)に受け止め次に生かす事のできる選手であり、最近では足りていなかった戦術理解にも励み、日に日に成長しています。入部してから大きく成長しましたが、この秋シーズン中も色々なことを吸収して活躍してくれると期待しています。

質問6 最後にシーズンを心待ちにしているファンのみなさんへの言葉をお願いします。

このような状況の中、多くの方々のご支援やご協力によって練習や試合ができていることを今まで以上に噛(か)み締めております。期待してくださる方や応援してくださる方々に対して私たちは勝利という形で恩返ししたいと強く思っております。今まで死ぬほど悔しい思いをしてきました。掴(つか)めないもどかしさ、届かない歯痒(はがゆ)さ、その屈辱を全てぶつけて全員で日本一になります。温かいご声援の程よろしくお願い致します。

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