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連載:アメフト応援団長・コージコラム

フッパン焼けの夏に1年生目線で振り返る 「コージ・トクダ物語」大学編3

Xリーグの日程が決まり、夏の練習にも気合が入る(イコールワン福岡SUNS提供)

4years.をご覧の皆様こんにちは。アメフト応援団長のコージ・トクダです。夏に入り暑い日が続きます。熱中症対策、水分補給を怠らないようして下さいね。かく言う私は、コロナで自粛していた反動か、練習での日焼けに拍車が掛かっています。つい1カ月前の自分とは比べ物にならない姿になっています。

日本一のアメフト部に入って驚いた3つのこと 「コージ・トクダ物語」大学編2

街中で見ると「頑張れ」と呟く

日焼けといえば、アメフト部ならおなじみの「フッパン焼け」という言葉をご存知でしょうか?

アメフトは、プロテクターの入った絶妙な丈の長さのフットボールパンツ(フッパン)をはいてプレーをするのですが、それがなんとも特徴的でひざ下辺りから斜めに線が入る日焼けの仕方をします。これは共通認識で、決して喜ばしい日焼けの仕方ではありません(笑)。たまに街中で短パンをはいた男子がこのフッパン焼けしてるのを見ると親近感が湧いてきます。心の中で小さく「頑張れ」と呟(つぶや)くのはここだけの話です。

そして、私も今絶賛フッパン焼け中でございます(笑)。カラダに刻まれたアメフトプレーヤーとしての証を存分に振りかざし、アメフト応援団長としての責務を全うして参りたいと思います。

さて、世間ではオリンピック真っ只中ではありますがご覧になっていますか? 私はサーフィンやスケボーなど競技として初めて観(み)るスポーツに釘付けになりました。

様々な場所で戦っている日本人がいるんだなぁと力をもらいました。そういう時にまた、「アメフトも負けられない」という気持ちになります。話は早すぎますが2028年のロサンゼルスオリンピックに少しでもアメフトの要素の入ったスポーツが競技として選ばれることを願います。

五輪入りを目指すフラッグフットボール。防具をつけず、タックルの代わりに両腰のフラッグを取る(撮影・朝日新聞社)

さて、前々回からコージコラム「禁断の大学時代の話」をお送りさせて頂いております。右往左往しながら高校アメフト時代を乗り越えて、セレクションという入部試験の段階で他の選手の大きさに圧倒され出鼻を挫(くじ)かれるも、なんとか当時日本一の強豪チーム法政大学トマホークス(現オレンジ)に入部することになった僕。前回は、なかなかに厳しいチーム環境の話をさせて頂きました。うれしい反響もあり、同じような環境で頑張るアメフト部の励みになれた事をうれしく思います。

全く雑務をしなかった1年目

今回は、当時1年生の僕の目線から日本一のチームが「どの様な取り組みを行っていたのか」をお送りしたいなと思います。今回も少しでも現アメフト部の役に立てれば本望です。

入部時代を思い返した時に、取り組みの一つでパッと思い浮かぶのは「1年生は全く雑務をしない」といったこと。全ての雑務を全うする覚悟で入部した新入生は肩透かしを食らった様だった。毎日のミーティング時の食事の買い出し、練習の準備からミーティングの準備まで全て2年生や上級生が行う。

特に驚いたのは合宿。練習後にボロボロに汚れたユニホームを洗濯するのは2年生なのだ。1年生は汚れたユニホームを少し申し訳なく2年生に渡す。それが取り組みとして当たり前に行われていたのである。

環境適応と戦術理解

何故(なぜ)このような事をするのかはハッキリと2つ理由がある。

1つ目は「まず環境に慣れさせる」ということ。環境に慣れるというのは、入部した途端に、練習からミーティングまでほぼ毎日10時間は皆で共に過ごすことになる。新しく慣れない環境に素早く適応出来る様に、全ての仕事を俯瞰(ふかん)しゆっくり慣れていく必要がある為(ため)である。

これでも十分精神的には相当なプレッシャーがかかっていた。その上に雑務をするとなると何も身に付かない可能性が大きいが故に、この取り組みが行われていた。自分自身この取り組みのお陰で助かった部分がたくさんある。

2つ目の「覚える事が他にたくさんある」ということ。これはアメフトというスポーツ特有で、チーム独自のアサイメントと呼ばれる戦術の様なモノが無数にある。新入生はそれを覚える事でまぁまぁ頭がパンパンになるのである。雑務を全うするよりもまず戦術を覚える。これが新入生に課された最大の雑務なのである。

法大アメフト部で多くのことに気付き学んだ(本人提供)

こうして戦術をしっかり叩き込まれた新入生が1年後、新入生の代わりに雑務をする。そしてこの取り組みがチームの底上げと強さに変わっていく。この取り組みは、新入生だった僕が、まず初めに感銘を受けた事の1つであった。

次は4年時主将に選ばれた私がどのような伝統を引き継ぎ、また、どのような新たな取り組みを行ったのかをお話しさせて頂こうと思っております。どうぞお楽しみに。

アメフト応援団長・コージコラム

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