野球

高校時代は補欠でも…プロ初安打でHR 日本ハム・今川優馬

プロ初安打を本塁打で飾った日本ハムの今川優馬(撮影・畑中謙一郎)

 北海道・東海大四(現・東海大札幌)高時代は控えの野手だった日本ハムのドラフト6位ルーキー、今川優馬が12日、ソフトバンク戦の二回にプロ初安打となる第1号2ランを放った。1死二塁、左腕和田の低めの球をフルスイング。左翼席上段に突き刺した。「野球人生で最も完璧な本塁打でした」と胸を張った。

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 高校時代は小技もできる単打狙いの打者だった。このままではプロになれないことはわかっていた。

 進学した東海大北海道で転機が訪れた。「体が小さくても、正しいスイングをすれば、本塁打を打てる」とコーチから助言され、打撃スタイルを根本から変えた。社会人のJFE東日本で花開き、昨年秋のドラフトで故郷の球団から6位指名を受けた。

 今季は4月に一度、1軍に昇格したものの、11打数無安打に終わった。そこから2軍で14本塁打を放ち、1軍にはい上がってきた。

 177センチ、87キロと今でも体は決して大きくないが、「野球は物理。小さな体でも工夫すれば本塁打を打てる」。名選手の動画を見るのが日課で、大リーグの三冠王カブレラ(タイガース)のアッパー気味のフルスイングが理想だ。バットの動きを計測する最新機器を自腹で購入し、スイングの軌道を日々研究する。「下手くそは、頭を使わないと生き残れない世界なので」

 最下位に低迷するチームにとって、東京五輪金メダリストの新人、伊藤大海と並ぶ希望の星だ。日本ハムのファンクラブ会員歴15年目で、少年時代にスタンドで抱いた「ここで本塁打を打ちたい」との願いが実現した。「ファイターズが好きなんで」と、ファンクラブ会員の来季の更新手続きを済ませたという。

(畑中謙一郎)

=朝日新聞デジタル2021年09月12日掲載

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