アメフト

日本大学の平本恵也新ヘッドコーチらが意気込み、関東大学10月2日開幕

日本大学の平本恵也新HC。2020年富士通日本一の祝勝会で(撮影・全て朝日新聞社)

10月2日に開幕するアメリカンフットボールの関東大学リーグの監督や主将がオンライン会見を開いた。9月1日に日本大学の新たなヘッドコーチ(HC)に就任した平本恵也氏(34)も参加、「目の前の1試合、1プレー。そこに全力を尽くして戦っていきたい」などと語った。

日大OBの34歳はクオータバックで活躍

2018年春の悪質タックル問題で出場停止処分を受けた日大は、立命館大OBの橋詰功監督の下、選手の自主性を重視して立て直してきた。19年は降格したBIG8で優勝、TOP8に復帰した昨年は3年ぶりに甲子園ボウルに出場した。橋詰監督は結果も残してきたが、任期満了で今年8月に退任していた。

平本新HCは現役時代、クオータバックで日大では甲子園ボウルに出場、10年春に卒業後は富士通で活躍した。20年1月にライスボウルで4連覇を達成後に引退、青山学院大大学院に通いながら、地方大学の指導などを行っていた。平本HCは「発表が遅れて申し訳ありません。体制なども序々に整えつつあり、10名程度のコーチが集まり指導に当たっている」などと説明。本格的な指導歴はないが、「橋詰前監督が作ってこられたいいところはしっかり残しながら、私や新しく入ってきたコーチ陣の考え方もうまく折り込みながら、選手とコミュニケーションを取ってチームを作っていければ」と意欲をみせた。これまでのように監督は置かず、「日本大学フェニックスの全責任は私にある」と続けた。

日大は昨年、3年ぶりに甲子園ボウルに復活したが関学大に敗れた

日大の菅原大斗主将(4年、日大鶴ケ丘)は「日本一になることが使命でもあり、昨年、甲子園ボウルで関西学院大学に負けて引退した先輩方の無念を晴らすためにも日本一にならないと。平本ヘッドコーチが来られて、特に何か心持ちを変えるということはなく、今まで通りやってきたことを選手はやるだけ」と語った。

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19年に続くV目指す早大は「チャレンジャー」

昨年のリーグ戦は特別なシーズンという位置づけで、順位は参考で優勝回数もカウントされない。19年に続くリーグ優勝を目指す早稲田大学の高岡勝監督は「昨シーズンはコロナにより1試合できなかった。我々のチームは経験の浅いメンバーでスタートし、春シーズンはどう、秋シーズンに戦える人材を作っていくかということに注力してきた。(昨年は5位相当で)チャレンジャーとして初戦の桜美林さんはじめ各校と戦っていくことが、今シーズンの大きな課題で目標」などと話した。

【TOP8】

▽Aブロック 早稲田大、明治大、東京大、桜美林大
▽Bブロック 法政大、中央大、立教大、日本大
10月02日 明大-東大、早大-桜美林
10月03日 中大-立大、法大-日大
10月23日 中大-日大、法大-立大
10月24日 明大-桜美林、早大-東大
11月13日 立大-日大
11月14日 東大-桜美林、法大-中大、早大-明大
11月27日 5位、3位、優勝決定戦
11月28日 7位決定戦
12月05日 東日本代表校決定戦

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