慶應大が2年連続関東V 攻撃の要・中名生幸四郎、ノンストップで「真の日本一」を
第33回関東学生ラクロスリーグ戦FINAL
11月6日@駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場
慶應義塾大学(Cブロック1位) 6-2 武蔵大学(Aブロック1位)
11月6日、関東学生リーグ戦FINALの試合が行われ、慶應義塾大学は武蔵大学と対戦。序盤から得点を積み重ねて6-2で勝利し、昨年の関東学生特別大会に続き、2年連続となる関東制覇を果たした。リーグ戦の優勝は2017年以来で4年ぶりとなる。
齋藤の活躍が光る
第1クオーター(Q)序盤、齋藤侑輝(3年、慶應)のゴールで幸先よく先制し流れに乗った慶應は、前半を3-0とリードして折り返す。第3Qはファウルによる人数不利で苦しい展開が続くも、武蔵大の攻撃を切り抜ける。その後、中名生幸四郎(3年、慶應)や齋藤の今試合2得点目となるショットで差を広げ、武蔵大を圧倒。6-2で勝利し、4年ぶりに関東学生リーグ戦を制した。
今季リーグ戦全試合で得点を決め、5得点を記録しているのが中名生だ。FINALでも武蔵大の攻撃から守り切った直後に貴重な5点目を決め、慶應に流れを呼び戻す活躍。最優秀選手賞にも輝いた背番号1は、試合中、みんなを安心させられるように常に声を出し続けているという。周りを鼓舞しつつ自らも得点を決める、まさに慶應の攻撃の要と言える選手である。中名生は次戦に向け、「ここからノンストップでかけ上がっていくつもり」と語った。いつも通り楽しくプレーし、得点を決める活躍が期待される。全日本大学選手権、そして来年以降も中名生幸四郎の活躍から目が離せない。
“DEVOTE”で「真の日本一」へ
今年のチームスローガンは“DEVOTE”。仲間とともに過ごす「毎日」、燃やし続ける「熱い想(おも)い」、培ってきた「己の力」、その全てを捧げる。主将の八星輝(4年、慶應)は優勝できた要因を「部員一人ひとりが日本一を獲(と)るにはどうするべきか考え続けていること」だと語る。
八星は、試合中は堅いディフェンスを見せ、練習中、さらに練習外でも主将として日々試行錯誤を続ける。スタッフ・コーチ陣からは「勝つためにどうしたらいいのか」という主体的な声が上がり、メニューの意味も一つひとつ考えながら練習に取り組んだという。そして試合を追うごとにチームの完成度がアップ、決勝の舞台でも自分たちの作り上げてきたラクロスを体現できた。試合中だけではなく日々の練習や練習外の時間もラクロスに「捧げる」ことが優勝という結果につながったのだろう。
目標は「真の日本一」。全日本大学選手権、そしてその先の全日本選手権を勝ち抜き、社会人を含めて頂点に立つことだ。リーグ戦優勝は通過点に過ぎない。今シーズンは負けたら終わりというプレッシャーの中、厳しい試合を勝ち抜いてきた慶應。今後も負けられない戦いが続く。相手が全国の学生、社会人であろうと自分たちのラクロスで勝負するしかない。
昨年はコロナ禍の影響により、関東学生特別大会で優勝するも立てなかった全日本の舞台。最後までラクロスに全てを捧げ、「真の日本一」へかけ上がる。