アメフト

関西学院大が58度目の関西制覇、ライバルの立命館に競り勝つ

大一番でエースの活躍をみせた関西学院大のRB前田公昭(撮影・全て山口裕起)

関西学生アメリカンフットボール1部順位決定戦

11月13日@大阪・ヤンマースタジアム長居
5位決定戦 神戸大(Aブロック3位)22-10同志社大(Bブロック3位)
3位決定戦 関西大(B2位)48-26近畿大(A2位)
11月14日@ヤンマースタジアム長居
7位決定戦 京都大学(B4位)16-13桃山学院大学(A4位)
優勝決定戦 関西学院大(B1位)28-25(7-0、7-11、0-7、14-7)立命館大(A1位)

エース前田公昭が勝負どころで2TD

アメリカンフットボールの関西学生1部リーグは11月13、14日に順位決定戦があり、A、B両ブロックの1位が対戦した優勝決定戦は関西学院大が28-25で立命館大に競り勝ち、2019年以来58度目の優勝を決めた(新型コロナの影響でトーナメント形式だった昨年は含まず)。関学と立命館、3位に入った関西大は甲子園ボウルが決勝に当たる全日本大学選手権に出場する。京大は7位、桃山学院大が8位で2部との入れ替え戦(11月27日)に回る。

先制のTDを決める関学の前田。立命館大のDB足立翔(13)は及ばず

6年連続の甲子園ボウル出場を目指す関学は立ち上がり立命館の勢いのある攻撃に押され気味だった。落ち着きを取り戻すと、QB鎌田陽大(はると、2年、追手門学院)からRB前田公昭(4年、関西学院)へのパスで相手陣深くへ。第1クオーター(Q)10分過ぎに前田が左へ5y走って先制のタッチダウン(TD)を挙げた。

甲子園でかなった関学・前田家の夢、ライスボウルも兄がブロックし、弟が走る

第2Qは先に立命館のK東輝衣(3年、立命館宇治)に44ydのフィールドゴールを決められたが、6分過ぎにスペシャルプレーをみせた。QBの位置にいた前田から右へ移動しながらボールを受けた前島仁(2年、関西学院)が、エンドゾーンへ駆け込むWR戸田龍太(4年、関西学院)へ19ydの縦パスを通す。14-3とリードを広げた。

粘り強い立命館はここから反撃に出る。第2Q残り2分余りから、パスが好調だったQB野沢研(4年、佼成学園)がWR大野光貴(1年、立命館守山)へ31ydを投げて、この試合チーム初のTD。トライ・フォア・ポイントでWR平井瑛登(3年、立命館宇治)が右中間に突っ込むプレーで2点を加え、3点差に迫ってハーフタイムを迎えた。

攻勢の立命館は第3Qの9分58秒、相手ゴール前で主将のRB平浩希(4年、立命館宇治)が力強く左へ飛び込んでついに逆転、18-14とした。

関西学院大のQB鎌田陽大

王者の関学はしかし、慌てなかった。第4Qに入った直後、相手陣27ydからQB鎌田がすぐ前にいたRB前田へ下手からのパス。前田は立命ディフェンスをステップで抜きながら前進し、再び試合をひっくり返すTDを奪った。関学のディフェンス陣もQBサックなどで奮闘、さらに、RB齋藤陸(4年、江戸川学園取手)のロングゲインで好機をつかむと、6分過ぎに最後も齋藤が中央突破からエンドゾーンへ飛び込み、試合を決めるTDをマークした。

立命館も「再戦」見据え底力

立命館は残り3分を切って野沢からRB田名部怜央(4年、立命館守山)への24ydパスでTDを返した。ライバルを最後に追い詰めたことは、全日本大学選手権で「再戦」を目指す上で貴重な攻撃になった。

甲子園ボウル(全日本大学選手権決勝)への道

▽全日本大学選手権西日本代表決定戦準々決勝(2試合)
11月20日12時@岐阜・長良川球技メドウ
立命館大-中京大=1
11月20日13時@福岡・ベスト電器スタジアム
西南学院大-関西大=2
▽同準決勝
11月28日13時@ヤンマースタジアム長居
1の勝者-2の勝者=3
▽同代表決定戦(ウエスタンジャパンボウル)
12月5日14時5分@大阪・ヨドコウ桜スタジアム
関西学院大学-3の勝者
▽甲子園ボウル
12月19日13時5分@阪神甲子園球場
西日本代表-東日本代表

in Additionあわせて読みたい