陸上・駅伝

特集:第53回全日本大学駅伝

全日本大学駅伝で悔しい18位 立命館大・高畑凌太が語る敗因とリベンジへの誓い

全日本大学駅伝で2区・高畑(右)は単独での14位で襷を受け取った(撮影・岩下毅撮影)

第53回全日本大学駅伝

11月7日@愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前の8区間106.8km
18位 立命館大   5時間31分28秒

11月7日の全日本大学駅伝に向け、立命館大学は8位入賞と打倒関東勢を目標に掲げていた。しかし結果は18位。打倒関東勢はおろか関東以外の大学の中での最上位も逃すなど、理想の駅伝とはかけ離れた悔しい結果となった。

大会前からの不調と崩れたレースプラン

出走メンバー8人のうち、4年生は2区・高畑凌太(4年、草津東)と8区・永田一輝(4年、豊川)の2人のみ。その高畑は最上級生としての覚悟で日々の練習からチームを牽引(けんいん)してきたが、大会前から調子がよくないと感じていた。その中でうまく走れたらと思って臨んだ本番当日、調子自体は「悪くはない」という具合だった。

高畑が思い描いていたレース展開は、1区で山田真生(3年、中京)が集団で襷(たすき)を運び、その集団の中で走るというものだった。しかし山田は7km過ぎで集団から脱落。14位で襷リレーとなり、高畑はほぼ単独走となった。

高畑は10月10日の出雲駅伝では1区をつとめたが、最後の1kmで先頭集団に離されてしまい、区間12位と苦しんだ。その経験から「全日本では終盤踏ん張りたい」と語り、そのための練習にも取り組んでいた。

出雲駅伝で高畑(中央)は1区を任されたが、終盤で先頭集団から離されてしまった(撮影・藤井みさ)

全日本大学駅伝の2区は、序盤のアップダウンを越えてからはしばらく平坦な道が続くが、終盤は上り基調のコースとなっている。高畑はその中盤でラップを落としてしまい、終盤でペースを上げたものの、持ち直すことができなかった。順位を1つ落としてしまい、「こうしたことが区間16位という悔しい結果につながった」と高畑は悔しさをかみしめた。

生かせなかった走り込み、丹後大学駅伝でリベンジを!

立命館大の駅伝チームは他大学に比べて部員が少なく、層の薄さは否めない。特に今年のチームは例年よりも戦力が薄かったこともあり、夏合宿では強度を高めて練習に取り組んだ。実際に夏は充実した走り込みができたが、その成果を記録会や駅伝で生かすことができなかった。「理由ははっきりとは分からないが、調子が上がらない選手が多かったことが駅伝での悔しい結果につながったのかもしれない」と高畑は言う。

丹後駅伝4連覇で関西学院大にリベンジを誓う(前が高畑)

出雲駅伝では11位、全日本大学駅伝では18位と悔しい結果となった立命館大だが、11月20日には関西一を決める丹後大学駅伝が行われる。そこで「4連覇を果たし、全日本で関西最高位を明け渡した関西学院大にリベンジを果たしたい」と選手は口をそろえる。雪辱に燃える立命館大の丹後大学駅伝での走りに期待したい。

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