立命館大、関西学院大、大阪経済大が本戦出場　全日本大学駅伝関西地区選考会

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6月13日、全日本大学駅伝の関西地区選考会がたけびしスタジアム京都で開催された。10000mのタイムレース全4組、各校上位8名の合計で争われ、立命館大学がトップ通過し、21大会連続33回目の出場。2位の関西学院大は3大会連続11回目、3位には大阪経済大が3大会ぶり23回目の出場を果たした。4位の京都産業大全日本大学駅伝で最多48回の出場を誇るが、3位にわずか6秒及ばなかった。昨年初出場を飾ったびわこ学院大は6位、大阪学院大は8人が完走できなかったため失格扱いとなった。本戦出場の3校は同時に10月の出雲駅伝への出場権も獲得した。

最後までわからなかった勝負

昨年は4枠中3枠が書類選考となり、残りの1枠をびわこ学院大、大阪学院大、関西大の3校のみのタイムレースで決める形だった。関西地区全体としての選考会は2年ぶりとなり、12校が3つの枠をかけて争った。

10000mのレースは4組行われ、各校8～10名が出場し、上位8名の合計タイムで争われる方式。1組は大阪経済大の藤村春夫（1年）が31分07秒16でトップ。2組は立命館大学のエース・山田真生（3年）が終盤独走体制となり、2位に45秒の大差をつけて29分42秒20でゴールした。3組は大阪経済大の坂本智基（2年）が組トップ、井上瑞貴（2年）が4位に入った。3組終わった時点で立命館大、関西学院大、大阪経済大、関西大という暫定順位だったが、平均タイムの差はわずか3～6秒となり、勝負は最終4組に託された。

4組ははじめから京都産業大の浦田昴生（4年）と時岡宗生（3年）が引っ張った。8000mをすぎて関西学院大の田中優樹（2年）が前に出ると、そのまま先頭でフィニッシュ。競技終了時から30分ほど経って結果が発表されると、大阪経済大の陣地からは歓声があがった。全日本学連選抜には時岡が選出された。

タイム全体トップ（2組1着）だった立命館大・山田真生の話

「最低でも（29分）40は切りたいと思ってたので、あんまり良くはなかったですね。（2組にエントリーした理由は）2組は突っ込んでいって1人で押していける選手、逆に3、4組は他の選手についていってタイムを出すのが強み、という走りの特性で決めました。（自己ベストからは1分近く遅いが）暑さと湿度もあり、まだシーズン序盤なので。だいたい立命はこの時期（10000m）30分切る選手がほとんどいないので、秋冬に上がっていくと思います」

タイム全体2位（4組1着）だった関西学院大・田中優樹の話

「どうしても1位通過したいという思いがあったので、自分が組トップで走るのは当たり前だと思ってました。ラスト2000mぐらいから仕掛けようと思っていて、そのとおりの走りができました。それまではついて力をためていましたが、思ったより余裕がなかったです（笑）。（組2位に入った守谷和希について）後ろから『田中上げろ！』と言ってくれたりもして、彼も自分のためじゃなくてチームのために走ったと思います。出雲、全日本では関西勢トップ、去年自分は全日本では1区を走ったけど全然勝負ができなかったので、もう1回走らせてもらって関東の選手にも勝ちたいと思います」

タイム全体7位（チーム内トップ、4組6着）だった大阪経済大・中角航大の話

「去年の選考会で走ったときは後ろから2番めで悔しい思いをしたので、今年みんなで積み上げてきて勝てたので嬉しいです。3組目に同級生の2人が走ってて、上位で帰ってきて鳥肌立って、いけるなと思いましたね。でも最後までいけるかわからなかったので、（出場できると聞いて）嬉しかったです。コロナの影響でばらばらで練習することもあったんですが、全員で練習報告とかしあいながら、絶対に全日本を走るという思いでやってきました。まだ正直実感はないです。ほんまにいったんやな？って感じです」