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特集:GT Young Challenge 2021

中大が2連覇、大学自動車部対抗「GT Young Challenge 2021」

第2回大会となる「GT Young Challenge 2021」の決勝大会が12/19に開催された

12月19日、全国の大学自動車部員を対象にeモータースポーツ「グランツーリスモSPORT」で競う大会「GT Young Challenge 2021」の決勝大会が開催された。予選会を勝ち上がった10チーム(9校+全日本学生自動車連盟チーム)が出場し、中央大学が2連覇を達成した。

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準決勝では名古屋工業大と立教大がトップ

準決勝では参加10チームを2グループに分けてレースを実施し、各グループの上位3チームが決勝に進んだ。当日の準決勝の結果は以下の通り。

準決勝Aグループの結果
1位 名古屋工業大学
2位 早稲田大学
3位 中央大学
===ここまでが決勝進出===
4位 明治大学
5位 関西大学

準決勝Bグループの結果
1位 立教大学
2位 慶應義塾大学
3位 法政大学
===ここまでが決勝進出===
4位 全日本学生自動車連盟
5位 愛知工業大学

今大会は予選大会を鈴鹿サーキットで、決勝大会を東京ミッドタウン日比谷で実施された

決勝で中央大スタートドライバーの尾形が大逃げ

決勝は「SF19 Super Formula Toyota / Honda」を用いて「富士スピードウェイ」を25周するレースとなった。各グループの順位によってスターティンググリッドが決まった。

決勝のスターティンググリッド
1 名古屋工業大学
2 立教大学
3 早稲田大学
4 慶應義塾大学
5 中央大学
6 法政大学

初代王者の中央大は5番グリッドからのスタートとなったが、スタートドライバーを務めた尾形莉欧(りお、2年)が団子状態となったスタートから冷静に最短で走行するためのレコードラインを見極めてトップに立つと、9周までの間に2位以下に30秒近くの差をつけた。2番手の水口来夢(らいむ、2年)はその差を一時、最大38秒ほどに広げる。最後は今大会が初出場となった山崎勝太(1年)が危なげなくレースを進め、そのままゴール。順位は以下の通り。

中央大が2連覇を達成。尾形(手前)と水口(左)は前回に続き2回目の出場となった

決勝の結果
1位 中央大学
2位 早稲田大学
3位 名古屋工業大学
4位 立教大学
5位 慶應義塾大学
6位 法政大学

1位 中央大学
尾形莉欧(2年)、水口来夢(2年)、山崎勝太(1年)
「準決勝の時はちょっとどうなることかと思ったんですけど、終わりよければ全てよしということで、勝ててよかったです。ちょっと完勝とはいかなかったので、来年は他大学さんに期待もさせないぐらい、『ワンチャンあるかも』と思わせないぐらいの勝ち方をできればいいかなと思います。頑張ります」

2位 早稲田大学
中野龍太(3年)、大矢根洋(ひろ、1年)、依田怜(1位)
「実は早稲田大学自動車部ではこの裏で卒部式というイベントが開催されておりまして、卒部される4年生から『絶対勝ってこい!』と言われてここに来たんですけど、なかなか、中央大学さんにまた今年もいいようにやられてしまったので、来年こそは勝ちたいと思います」

3位 名古屋工業大学
杉村美明(大学院2年)、大藪立熙(2年)、長瀬翔(2年)
「初出場でまさかここまで来られると思っていなかったので、非常にうれしい気持ちでいっぱいです。これで笑顔で名古屋に帰られるので安心しています」

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