特集:北京冬季オリンピック・パラリンピック

北京五輪が開幕 91カ国・地域から2900人、史上最多109種目

最終ランナーの手で、雪の結晶の中心に聖火が設置された(撮影・諫山卓弥)

 第24回冬季オリンピック競技北京大会は、4日午後8時からの開会式で開幕した。2008年に夏季大会を開催した中国・北京は、史上初めて夏と冬の両五輪を開催する都市となった。アジアでの開催は1972年の札幌大会、98年の長野大会、前回2018年平昌大会(韓国)に続き、4回目となる。

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 今大会には、91カ国・地域から約2900人の選手が臨む。日本は、ノルディック複合で2大会連続銀の渡部暁斗(33=北野建設)、郷亜里砂(34=イヨテツク)が旗手。124選手(男子49人、女子75人)が参加し、海外開催の冬季五輪としてこれまで最多だった18年平昌大会の123選手を上回った。

 開会式会場の「国家体育場」(鳥の巣)は、08年夏季五輪のメイン会場。新型コロナウイルスの感染再拡大の中での開催となり、大会のチケットは一般販売されなかった。この日の客席には、招待されたと見られる観客が座った。

 米国や英国、オーストラリアなど、新疆ウイグル自治区の人権問題などをめぐって政府当局者を派遣しない「外交ボイコット」が相次ぎ、日本も政府関係者を派遣しない中での開幕となった。

 大会は20日までの17日間で7競技、史上最多の109種目が行われる。08年夏季五輪の会場も使用され、競泳会場だった「国家水泳センター」でカーリングが、バレーボール会場だった「首都体育館」でフィギュアスケートなどが、バスケットボール会場だった「五松体育館」はアイスホッケーが行われる。

(北京=吉永岳央)

=朝日新聞デジタル2022年02月04日掲載

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