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インカレ覇者・白鷗大が準優勝、網野友雄監督「専修大にやりたい粘りを見せられた」

ディフェンス、特にリバウンドにフォーカスして臨んだ決勝だった(撮影・江崎憲一)

第71回関東大学バスケットボール選手権大会 決勝

5月8日@ 大田区総合体育館(東京)
白鷗大学 55-71 専修大学
専修大学が18年ぶり2度目の優勝

関東大学選手権(トーナメント)の決勝が5月8日にあり、昨年のインカレで学生日本一に輝いた白鷗大学は55-71で専修大学に敗れた。両チームともディフェンス、特にリバウンドにフォーカスして臨んだ決勝で、白鷗大の網野友雄監督は「自分たちがやりたいような粘りを見せられてしまった」と悔やんだ。

前半リードも勢い止められず

白鷗大、専修大とも序盤からプレッシャーをかけ続け、ロースコアゲームの展開となった。第1クオーター(Q)、白鷗大はシソコ・ドラマネ(3年、高山西)の3Pシュートで追いつくと、16-14で白鷗大がリード。第2Q開始後にも嘉数啓希(かかず、3年、豊見城)の3Pシュートが決まり、29-26の3点差で試合を折り返した。

この日チームとしては最多得点を記録した脇も、ディフェンスを反省点に上げた(撮影・江崎憲一)

第3Qに入ると、専修大の佐藤寛太(2年、金沢工)に3Pシュートを決められ、逆転を許す。白鷗大はジョエル・モンガ(1年、別府溝部学園)や脇真大(3年、岡山商科大附)らが得点を重ねるが、専修大に立て続けに3Pシュートを決められるなど、38-48と10点差をつけられた。

ドリブルで攻め込む関屋(撮影・松永早弥香)

第4Q、白鷗大は関屋心(4年、飛龍)のバスケットカウントなどで粘るも、専修大の勢いを止められず、最後は55-71で勝負がついた。

「どこかに甘い気持ち」あった

関屋は試合後、しばらく立ち上がれなかった。「どこかで普通にやれば勝てるだろうなとか、甘い気持ちがちょっと試合前にあったのかな」と反省を口にした。専修大の久原大弥(4年、大分舞鶴)には中学時代、九州大会で負けていて今回はリベンジする気持ちが強かったという。「チームとしても、個人の力としても負けた気がした。きょう負けたのを忘れずに、練習からしっかり変えていきたい」。脇も「もう1回チームのディフェンスを立て直していきたい」と誓った。

試合後、肩を落とす選手ら(撮影・江崎憲一)

「個」ではなく「チーム」で戦い、昨年のインカレを制覇した白鷗大。網野監督は試合後、「自分たちが用意していたディフェンスのプラン、特にリバウンドにフォーカスしていたが、そこに対する遂行力がチーム全体的にできなかったという印象」と振り返った。ただ、「この時期で決勝まで戦えているのは比較にならないこと。きょうの負けは成長の糧。期待しながら進んでいきたい」と前を向いた。

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