陸上・駅伝

「押しつける指導」やめ強くなった名城大 全日本大学女子駅伝でV6

史上初の6連覇を果たした名城大の小林成美主将(撮影・加藤秀彬)

 第40回全日本大学女子駅伝は30日、弘進ゴムアスリートパーク仙台から仙台市役所前市民広場までの計6区間38・1キロで争われ、名城大が史上初の6連覇を果たした。立命大が6年ぶりの2位。1万メートルで学生記録を持つ不破聖衣来(せいら)が5区を走った拓大は5位だった。

名城大、杜の都で史上初の6連覇へ 強力な布陣で学生駅伝を超越した戦いを

 名城大は一度も先頭を譲らなかった。1区の米沢奈々香(1年)がスタート直後に先頭に出ると、4キロまでに全員を置き去りにし、2区へ19秒差でつなぐ。全6区間のうち5人が区間賞。次元の違いを見せた。

 史上初の6連覇。今の大学女子駅伝で、名城大の右に出るチームはいない。米田勝朗監督は「以前は私が言うことを押しつける指導だった。今は、学生が自分たちで強さを求めている」と強さの理由を明かす。

 厳しい体重管理をやめ、普段から選手の自主性を尊重。今年、主将の小林成美(4年)が同大で初めて世界選手権の代表に選ばれるなど、強い「個」も育った。「部員全員が6連覇のために行動してくれた」と小林。チーム力も備えた女王に死角は見当たらない。

=朝日新聞デジタル2022年10月30日掲載

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