選抜21世紀枠に城東・氷見・石橋 連覇狙う大阪桐蔭など36校決定
第95回記念選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場36校を決める選考委員会が27日、大阪市内で開かれ、21世紀枠にはいずれも県立の城東(徳島)、氷見(ひみ、富山)、石橋(栃木)の3校が選ばれた。21世紀枠で富山から選ばれるのは初めて。
城東は春夏通じて初の甲子園となる。県内屈指の進学校で部員は女子マネジャーを含め13人。昨夏の徳島大会に続き、昨秋の県大会でも4強に入った。
氷見は、氷見と旧有磯(ありそ)の2校が2010年に統合した県立校。統合前の氷見が第65回大会(1993年)に出場しており、2回目の選抜となる。氷見市内唯一の高校で昨秋の県大会で優勝し、北信越大会でも8強に進んだ。
石橋も春夏通じて初の甲子園。進学校ながら昨秋の県大会で4強に入るなど、学業と部活動を両立させる。小学生を対象にひじ、肩の検診を兼ねた野球教室を行うなど、地域貢献活動にも取り組んでいる。
■夏春連覇めざす仙台育英も
記念大会のため、例年より4校多い計36校が出場する。
一般選考枠33校(近畿地区が獲得した神宮大会枠1を含む)では、明治神宮大会を2連覇し、選抜でも2017、18年の自校以来の連覇を狙う大阪桐蔭や昨夏の全国選手権大会を制した仙台育英(宮城)などが選ばれた。近畿7枠目は社(やしろ、兵庫)が選出された。
一般枠での初出場は能代松陽(秋田)、彦根総合(滋賀)、光(山口)の3校。彦根総合は春夏通じて初めて甲子園の土を踏む。
出場校中の最多出場は42回目の龍谷大平安(京都)。昨秋の東海王者、東邦(愛知)が31回、夏春連続出場の高松商(香川)が28回目で続く。
最長ブランクは北陸(福井)の34年ぶりとなる。
記念大会のため、出場校は例年より4校多い。東北、関東、東海、四国の4地区で1枠ずつ増えた。
組み合わせ抽選会は3月10日に主将が参加して行う。
大会は3月18日に開幕し、14日間(休養日2日を含む)の日程で兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される。決勝は31日の予定。
出場36校は次の通り。
【北海道】クラーク国際
【東北】仙台育英、東北(ともに宮城)、能代松陽(秋田)
【関東・東京】山梨学院、専大松戸(千葉)、健大高崎(群馬)、慶応(神奈川)、作新学院(栃木)、東海大菅生、二松学舎大付(ともに東京)
【北信越】北陸、敦賀気比(ともに福井)
【東海】東邦(愛知)、常葉大菊川(静岡)、大垣日大(岐阜)
【近畿】大阪桐蔭、報徳学園(兵庫)、龍谷大平安(京都)、智弁和歌山、彦根総合(滋賀)、履正社(大阪)、社(兵庫)
【中国・四国】広陵(広島)、光(山口)、鳥取城北、英明、高松商(ともに香川)、高知
【九州】沖縄尚学、長崎日大、海星(長崎)、大分商
【21世紀枠】石橋(栃木)、氷見(富山)、城東(徳島)
=朝日新聞デジタル2023年01月27日掲載