陸上・駅伝

三浦龍司が日本勢で過去最高の6位 世界陸上の3000メートル障害

世界陸上男子3000m障害決勝、6位となった三浦龍司(撮影・内田光)

 陸上の世界選手権第4日は22日、ハンガリー・ブダペストで男子3000メートル障害決勝があり、日本記録を持つ三浦龍司(21)=順天堂大学=が8分13秒70で6位入賞を果たした。この種目での入賞は日本勢初。オリンピック(五輪)を含めても、自身の2021年東京五輪7位を上回り、過去最高順位となった。優勝はスフィアヌ・バカリ(モロッコ)で8分3秒53。

順天堂大学・三浦龍司×村竹ラシッド対談(上)走りでチームを引っ張るラストイヤー

 レースを終えた三浦は「五輪のときよりもひとつステップアップすることができたのでうれしい気持ちと、もうちょっといけたんじゃないかなと半分悔しい気持ちもある」と話した。

 19日の予選は8分18秒73の組4着で日本勢として20年ぶりに決勝へ進出。決勝を見据え、余力を残した走りだった。大会前に「昨年は予選落ちで悔しかった。今年は世界のトップレベルの選手たちと競い合いたいという思いが強い」と話していた三浦。最高の結果で前回大会のリベンジを見事に果たした。

 三浦は島根県浜田市出身。京都・洛南高を経て順大へ。今年から長距離ブロックの主将を務める。東京五輪の同種目で日本勢初の入賞となる7位。22年には世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)のファイナルに出場し4位。今年6月のDLパリ大会で自身の持つ日本記録を0秒01更新する8分9秒91で2位に入っていた。

(ブダペスト=辻隆徳)

=朝日新聞デジタル2023年08月23日掲載

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