慶應義塾大・DL/OL鎌田泰成主将 日本一へ、仲間と志ともに「一戦一戦を全力で」
2023年度の関東学生アメリカンフットボールリーグ1部TOP8が開幕しました。勝負の秋を前に、4years.からTOP8に所属する主なチームの主将に意気込みなどを聞きました。今回は慶應義塾大学のDL/OL(ディフェンスライン/オフェンスライン)鎌田泰成主将(4年、慶應)です。
質問1 2023年度のチームスローガンと、そこに込めた思いを教えてください。
2023年度のチームスローガンは「UNITE」です。多くの部員を擁するUNICORNSにおいて、部員全員が同じ志を共有して「一体感」を生み出すことに大きな意味があると考えています。部員一人ひとりが別々の方向を向いて活動していては「日本一」になることは困難であり、部員全員が同じ方向を向くことで初めてスタートラインに立つことが出来ます。ただ楽しく仲良く活動するのではなく、互いに厳しいことやつらいことなども求め合い、部員一人ひとりが主体的に考えて一体となって行動することがUNICORNSには必要だと考え、UNITEというスローガンにしました。
質問2 今年のチームの特徴(プレースタイルや力を入れてきた点)を教えてください。
今年のチームはファンダメンタル強化に力を入れてきました。昨年、オフェンス、ディフェンスともに、試合に出場する選手が出てきたなか、全員が試合の最後までベストパフォーマンスを発揮し続けることが課題でした。そのため、秋シーズンを通して選手全員が1Qから4Qの最後まで走り抜き、高いパフォーマンスを発揮することが出来るよう、体力面や筋力面などファンダメンタルの強化に取り組んできました。
質問3 キャプテンとして心がけてきたことを教えてください。チームメートとの接し方や雰囲気づくり、練習の臨み方など、どんな観点でも構いません。
主将として部員の模範となる存在であることを心がけてきました。全ての部員が私の一挙手一投足を見ており、私の行動、言動次第でチームは良くも悪くも変わってしまうと考えています。そのため、練習への取り組み方やオフグラウンドでの生活の仕方など、すべての面において部員の模範となれるようにすることを大切にしてきました。しかし、そのように気を張り続けているだけでは、部員との間に距離が生まれてしまうこともあり、高校時代はそういった面で苦労もしたので、現在は自分の中でスイッチを切り替えることを意識してチームと向き合うようにしています。
質問4 これまでの3年余りを振り返り、ご自身のプレーやチームに対する思いなど、成長や変化を感じる点を教えてください。
3年間UNICORNSで活動してきた中で、行動の主語が自分からチームに変化していったと感じています。下級生の時には、チームと向き合いながらも、自分がいかにプレーヤーとして強くうまくなり、TOPのOLに勝つのか、ということによりフォーカスして毎日、自己研鑽(けんさん)に励んでいました。しかし、学年が上がるにつれて自分のことばかりに注力するのではなく、チームに対してアプローチする必要性を感じるようになり、チームがより良く、より強くなるためにどうすれば良いのか、とひたすら考えるように変化していきました。
質問5 この秋のキーマンを1人教えてください。合わせて理由もお聞かせください。
3年OL/DL石塚大揮(慶應)です。1年時から試合に出場していて、昨年からオフェンスでもディフェンスでもスターターとして活躍している攻守の要となる選手です。ウェートや1on1で彼と勝負することが多く、勝手にライバル視していますが、試合ではチーム随一のフィジカルで相手を圧倒してくれるので、隣でプレーしていて安心させてくれます。今年はDLのポジションリーダーを務め、プレー以外でもチームを引っ張っていく上級生としての自覚が芽生えてきており、秋シーズンの彼の活躍に期待しています。
質問6 最後に、秋シーズンの目標・意気込みとともに、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
平素より、慶應義塾体育会アメリカンフットボール部UNICORNSへのご支援、ご声援を賜りありがとうございます。今年はUNITEというスローガンの下、練習や試合を行うことが出来ることへの感謝の気持ちを忘れず、部員全員が一体となって一戦一戦全力で戦い抜き、「日本一」へと向かっていきます。昨シーズンは観客の皆様に直接応援していただくことが出来るようになり、皆様からの応援が大きな支えとなってシーズンを戦い抜くことが出来ました。今年もUNICORNSへの熱い応援のほどよろしくお願いいたします。