陸上・駅伝

特集:第100回箱根駅伝

箱根駅伝予選会、札幌学院大37位 突破ならずも「前に進める結果」

レース後、笑顔を見せる札幌学院大の選手たち(撮影・岡田昇)

 第100回箱根駅伝の出場権をかけた予選会が14日、東京・立川であり、札幌学院大(北海道江別市)は37位(総合タイム11時間20分26秒)で本大会出場はかなわなかった。だが、初の舞台で積極的な走りを見せ、11月の全日本大学駅伝に向けて手応えをつかんだようだった。

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 これまで関東地区の大学に限られていたが、初めて全国に門戸が開かれた。北海道からは唯一、札幌学院大が参加。上位13校に与えられる本大会出場権をめざし、午前9時35分、57校が一斉にスタートした。

 予選会はハーフマラソン(21・0975キロ)を走り、各校上位10人の合計タイムで競う。他の大会と比べ、距離が長い。力を温存しようと、消極的な走りになることを防ぐため、札幌学院大は選手に「まずはこの距離まで頑張る」といったテーマを与えた。

 狙いは当たり、前半は関東勢のトップ選手たちと競う選手もいた。鹿内万敬監督(50)は「イメージした通りの走りをしてくれた。これからも挑戦を続け、前へ進める結果だった」と振り返った。

 5日前にあった出雲駅伝にも出場した渡辺隼翼選手(3年)は「疲れはあったけれど、後半も耐えられた」。チーム2番目の好記録だった佐藤魁良寸選手(3年)は「何百人もの速いランナーと戦えて、楽しかった」と満足げだった。

 11月5日には、チームが最大の目標とする全日本大学駅伝がある。村上一大選手(4年)は「今日、自己記録を更新できて、自信になった。全日本も攻めて、良い記録を出したい」と力強く話した。

(岡田昇)

=朝日新聞デジタル2023年10月14日掲載

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