井上雄彦さん息子が主将の駒苫 敗退に「先生をメインコートに…」
(駒大苫小牧●72―81○広島皆実 全国高校バスケ ウインターカップ 男子1回戦 23日)
「ありがとう」。駒大苫小牧の井上主将は敗戦後に田島監督に声をかけられて、涙をこらえ切れなかった。「これで主将は終わりという悲しさと、先生をメインコートに連れて行けなかった悔しさがあって」
広島皆実に大量点差をつけられながら、チームは粘った。第4クオーターには一時6点差に。井上は、守備と3点シュートの役割で残り数分で投入されたが、そこから逆に突き放された。「みんなに支えてもらった主将なのに。恩返しできなくてつらい」と声を震わせた。
漫画「スラムダンク」作者の井上雄彦さんの息子。親元を離れ北海道で3年間を過ごした。大舞台で白星はつかめなかったが、「人として少し変われたのかな」と成長をかみしめた。
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=朝日新聞デジタル2023年12月23日掲載