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特集:ウインターカップ2023

主力けがで団結、創部3年の四日市メリノール初勝利 高校バスケ男子

勝利を喜ぶ四日市メリノール学院の塚松奎太(撮影・上山浩也)

 バスケットボールの第76回全国高校選手権(ソフトバンク ウインターカップ2023、朝日新聞社など特別協力)第2日は24日、東京都内であり、三重県代表の四日市メリノール学院は男子1回戦で青洲(山梨)に74―61で勝った。25日は昨年の覇者、開志国際(新潟)と戦う。

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 創部3年目の四日市メリノール学院にとって、夏の高校総体も含めて「全国」の大会で手にした最初の勝利になった。試合が終わると、選手たちに大きな笑みが広がった。

 前年の初戦は延長戦で敗れた。選手たちには今回、初勝利とともに、もう一つ強い思いがあった。塚松奎太選手(3年)を試合に出すことだった。エースの塚松選手は今夏、右ひざを痛めて戦線を離脱。冬の全国の舞台でコートに立たせることをめざして、仲間は予選を勝ち抜いてきた。

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 試合終了まで残り約45秒で出場した塚松選手は、3点シュートも放った。得点には至らなかったが、「試合に出させてくれただけでなく、シュートを打つ場面も作ってくれて、本当に感謝です」。池田大輝監督は「奎太を試合に出す。それも、勝っている展開で出すんだとみんなで臨んだ試合だった」。全員でかなえた願いに、目を細めた。

(上山浩也)

=朝日新聞デジタル2023年12月24日掲載

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