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特集:ウインターカップ2023

貫いた「常笑軍団」の誓い 強豪相手に走り抜いた、下妻一の奮闘

シュートを決めて笑顔で喜ぶ下妻一の滝本(右、撮影・野村周平)

(25日、全国高校バスケットボール選手権ウインターカップ女子3回戦 京都精華学園○95―67●下妻一)

「瑠莉と一緒に」初勝利 下妻一、足つっても粘り強く 高校バスケ

 大差がついても、初出場の下妻一(茨城)はファイティングポーズをとり続けた。

 前線からの積極的な守備。堅守からの速攻。40分をトータルで見ると、大会2連覇を狙う強豪校にむしろ走り勝っていた。

 「うちのガード陣は全然負けていなかった。エースの(清水)瑠奈は(京都精華学園のエース八木相手でも)優位性を取れると思っていた。留学生のところだけ、負けたという印象です」

 木村幸司監督は、教え子たちの奮闘をたたえた。

 県立の進学校。練習時間が少ない中でも自分たちで考え、判断するバスケットを浸透させてきた。平均身長は160センチ台前半と低かったが、東京オリンピック(五輪)で銀メダルを獲得した女子日本代表のように、5人全員が3点シュートラインの外に構える「5アウト」のシステムをうまく活用した。3点シュートを投じた数は、20本だった相手より2倍以上多い51本に達した(うち11本成功)。

 3年生はシューズに「常笑軍団」と書いていた。

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 清水は「歴代の先輩が書いていて、私たちも大会初日の前の夜にみんなで書きました」。敗れても泣き笑いを貫いた。誓いの通り、笑顔で戦った3試合だった。

 清水ら3年の主力は中学時代から全国大会に出場していたが、あえて私立の強豪を選ばず、地元の下妻一に進んだ。「下妻を選んで良かった。先生に恵まれて、仲間たちと本当に楽しい3年間を過ごせました。バスケットだけになるより、勉強もしっかりやりたいと思っていたので」

 双子の妹、瑠莉は早大、自身は立大に進み、ともにバスケットを続けるつもりだ。「初めて離れて戦うことになる。マッチアップできたらなあ、というワクワクがあります」と瑠奈は笑う。

 全国的には無名でも、強豪の選手たちと十分に渡り合える。そんな自信をつかんだウインターカップになった。

(野村周平)

=朝日新聞デジタル2023年12月25日掲載

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