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特集:パリオリンピック・パラリンピック

レスリングの尾崎は敗者復活戦へ 準々決勝、残り10秒で再逆転許す

レスリングの女子68kg級準々決勝で敗者復活戦に回ることになった尾崎野乃香(撮影・柴田悠貴)

 レスリング女子68キロ級の尾崎野乃香は準々決勝で、東京五輪銅メダルのキルギスの選手に屈した。得意のタックルが通用せず、「初めて自分の持ち味を封じられた」。

慶大・尾崎野乃香 大学でイスラム学ぶレスラー、階級上げてパリオリンピック銅メダル

 初戦は片足タックルが決まり、32秒で試合を決めた。準々決勝でもこの技で攻めた。だが、足を引かれて逃げられた。2度目、3度目のタックルではカウンター攻撃に遭って、第1ピリオドで6点を失った。

 「まだいける」と切り替えた第2ピリオド。寝技の回転技などを決めて逆転に成功。しかし、残り10秒を切ってからパワーに屈し、背後を取られて再び逆転を許した。

 主戦場にしていた62キロ級の国内選考で敗れ、階級を上げて五輪出場を決めた。「世界一の練習をしてきたと信じたいけど、競り負けてしまうのは自分の弱さ」。敗者復活戦から3位を目指す。

(藤田絢子)

=朝日新聞デジタル2024年08月06日掲載

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