森はスポーツクライミング4位 「身長のせいにしない」力不足を言及
スポーツクライミングの女子複合決勝で森秋彩は前半種目「ボルダー」の高く、遠い課題設定に苦戦した。
身長154センチ。決勝に出た8人の中では最も低い。全4課題の一つ目は、最初のホールドが高い位置に設定されていた。13回ジャンプを試みたが届かない。0点。出だしでつまずくと、第2課題の得意とする「スラブ」でも完登を逃した。
「技術とパワーが足りなかった。身長のせいにはしない」
昨季ワールドカップで優勝した登る高さを競う「リード」では、完登こそ逃したが唯一の90点台。ただ、ボルダーの7位発進が響き、総合4位。巻き返したが、表彰台には届かなかった。
「悔しさを持ち帰るには一番良い順位かな」。まだ、20歳の大学生。リードで完登すれば披露するはずだったガッツポーズは、次の五輪で見せるつもりだ。
(加藤秀彬)=朝日新聞デジタル2024年08月10日掲載