柔道

特集:パリオリンピック・パラリンピック

パリ五輪で金 柔道カナダ代表の出口クリスタ選手、地元の長野に凱旋

パレードで手を振る出口クリスタ(左)とケリー(撮影・小山裕一)

 パリ五輪の柔道女子57キロ級で、金メダルを獲得したカナダ代表の出口クリスタ選手(28)が、出身地の長野県塩尻市で14日に凱旋(がいせん)パレードをした。妹で同52キロ級のカナダ代表だった出口ケリー選手(25)も同席し、市民らは金メダルや五輪での健闘をたたえた。

角田夏実(上)「自然農法」の東京学芸大学柔道部を経て、パリオリンピックで金メダル

 凱旋パレードは2人の地元のJR広丘駅周辺であった。オープンカーに乗った出口姉妹が手を振ると、「おめでとう」「次も頑張って」と沿道に駆けつけた市民から祝福の声が飛んだ。

 出口姉妹は母が日本、父がカナダのそれぞれ出身で、地元の道場や松商学園高、山梨学院大などで柔道を続けてきた。カナダ国籍を選択し、同国代表としてパリ五輪に出場していた。

 2人はパレード前、塩尻市役所を訪問。クリスタ選手は「カナダ代表として出場したが、塩尻で育ったことを誇りに思っている。ここでの生活がなかったら、金メダルはなかった。今後は塩尻や長野での柔道人口の増加に貢献したい」と語った。ケリー選手は「初戦敗退で残念だったが、五輪の舞台で戦えたことをうれしく思っている。皆さんの応援やサポートのおかげだった。今後も頑張っていきたい」と感謝した。

 百瀬敬市長はクリスタ選手について、名誉市民にする考えを示し、9月の定例市議会に条例案を出す方針を明らかにした。

(小山裕一)

=朝日新聞デジタル2024年08月16日掲載

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