陸上・駅伝

特集:第36回出雲駅伝

出雲駅伝出場校の平均タイムは? 10000mトップは國學院大、5000mは青学大

昨年の出雲駅伝でアンカーを任された國學院大の平林清澄(撮影・藤井みさ)

第36回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)が10月14日、島根県出雲市の出雲大社正面鳥居前をスタート地点に、開催される。各チームは6区間(45.1km)を襷(たすき)でつなぎ、ゴールの出雲ドーム前をめざす。大会事務局が発表した資料では、出場チームのエントリー選手10人のうち、10000mと5000mの上位6人における平均タイムを算出したところ、10000mでは國學院大學、5000mでは青山学院大学がトップだった。それぞれ次点には創価大学、早稲田大学がつけている。

9月24日の申し込み期限までに、各チームから届いた持ちタイムをもとにしている。そのため法政大学の大島史也(3年、専大松戸)や青山学院大学の宇田川瞬矢(3年、東農大三)が5000mで自己ベストを更新した9月28日の絆記録挑戦会や、駒澤大学の篠原倖太朗(4年、富里)が5000mで13分15秒70を出した「Yogibo Athletics Challenge Cup 2024」は含まれていない。

駒澤大・篠原倖太朗が5000mで屋外の日本選手学生新!出雲駅伝へ、チームに勢いを

アイビーリーグ選抜を除いた各チームの10000mと5000mの平均タイムは、以下の通り。

10000mの平均タイム、関東10校はすべて28分台

平均が28分台のチーム

國學院大學  28分12秒42
創価大学   28分19秒38
青山学院大学 28分23秒28
大東文化大学 28分25秒04
城西大学   28分26秒91
駒澤大学   28分36秒89
早稲田大学  28分38秒39
東洋大学   28分44秒73
帝京大学   28分54秒00
法政大学   28分55秒05

20チーム中、10000mの平均タイムが最も速かったのは國學院大。チーム唯一の27分台ランナーは、主将を務める平林清澄(4年、美方)。2月に行われた大阪マラソンでは2時間6分18秒で優勝し、すでに来年行われる東京世界陸上の参加標準記録を突破している。続くタイム上位者は、3月の学生ハーフマラソンで優勝した青木瑠郁(3年、健大高崎)。その他、5月の関東インカレ男子2部10000mで自己ベストを更新した上原琉翔(3年、北山)や5000mチームトップの山本歩夢(4年、自由ケ丘)らが名を連ね、「優勝」を狙える布陣だ。

3月の学生ハーフマラソンで優勝した國學院大・青木瑠郁(撮影・藤井みさ)

次点の創価大は、27分41秒52と今大会のエントリーメンバー中3番目の自己ベストを持つスティーブン・ムチーニ(2年、ミクユニ)が引っ張る。昨年5区で快走を見せた吉田響(4年、東海大静岡翔洋)は、5月の関東インカレ男子2部10000mで28分12秒01をマークし7位入賞。小池莉希(2年、佐久長聖)や石丸惇那(3年、出水中央)ら、駅伝経験者も順当にエントリーし、上位を狙う。

青山学院大学は、今年の関東インカレで27分52秒02の自己ベストを出し、27分台ランナーの仲間入りを果たした黒田朝日(3年、玉野光南)を筆頭に、記録上位35人の中に4人がランクイン。同じく関東インカレで自己ベストを更新した白石光星(4年、東北)や駅伝経験豊富な太田蒼生(4年、大牟田)など強力な4年生たちを擁する。

5月の関東インカレ男子2部10000mで日本人トップの3位に入った青山学院大・黒田朝日(撮影・井上翔太)

4番手に入ったのは、9年ぶりに出場する大東文化大学。チーム内トップは28分13秒80を持つ入濵輝大(3年、瓊浦)。エースの西川千青(4年、九州国際大付)は2月の丸亀ハーフマラソンで大学記録を樹立。7月にはホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会で10000mの自己ベストも更新し、勢いに乗る。

城西大学はヴィクター・キムタイ(3年、マウ)、斎藤将也(3年、敦賀気比)の27分台コンビに加え、今季主将の平林樹(4年、拓大一)が関東インカレで28分03秒13の自己ベストを更新したことで平均を押し上げた。

平均が29分台のチーム

京都産業大学 29分16秒07
関西大学   29分52秒74

平均が30分台以降のチーム

北海道学連選抜 30分07秒30
北信越学連選抜 30分28秒34
広島経済大学  30分32秒53
名古屋大学   30分36秒83
鹿屋体育大学  30分56秒08
岡山大学    31分05秒16
東北学連選抜  31分46秒71
広島大学    32分10秒25

5000mの平均タイム上位は、青山学院・早稲田・城西

平均が13分台のチーム

青山学院大学 13分34秒04
早稲田大学  13分39秒92
城西大学   13分41秒37
創価大学   13分42秒07
駒澤大学   13分43秒62 
國學院大學  13分44秒84
大東文化大学 13分51秒66
東洋大学   13分55秒88
法政大学   13分58秒45

5000mの平均タイムでは早稲田大が2位にランクインした。中心となるのは主将の伊藤大志(4年、佐久長聖)。4月の織田記念で13分28秒67のタイムの自己ベストを記録し、今回のエントリーメンバーの中では4番目につけている。

9月の日本インカレ男子5000mで日本人トップの2位でフィニッシュした早稲田大・伊藤大志(撮影・井上翔太)

5番手に入った駒澤大は、2区で2年連続で区間賞を獲得した佐藤圭汰が故障のためエントリー外。主将でエースの篠原倖太朗(4年、富里)や地元出身の伊藤蒼唯(3年、出雲工業)、ロードに強い山川拓馬(3年、上伊那農業)らでどこまで戦えるか。

平均が14分台のチーム

帝京大学    14分01秒19
京都産業大学  14分11秒96
関西大学    14分18秒34
北海道学連選抜 14分19秒37
北信越学連選抜 14分29秒19
鹿屋体育大学  14分33秒55
広島経済大学  14分36秒29
名古屋大学   14分37秒23
岡山大学    14分39秒85
東北学連選抜  14分45秒45
広島大学    14分46秒98

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