ラクロス 同志社、関学に勝てなかった4年間
関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル4決勝。同志社が対するのは因縁の関学だ。しかし、ファールを重ねてピンチを招き、シュートを放つも度々防がれた。4-8で敗北し、関西準優勝で今シーズンを終えた。
4回生コンビのシュートに沸くも……
前半、ゴール前まで何度も攻めるが点を決められず、関学に先制点を許した。同志社もすぐに動く。#3長瀬涼音(3年、同志社)が相手DFを引き寄せ、ゴール前が空いた一瞬の隙を狙った#21石井柚奈(1年、東)のシュートで同点。その後も果敢に攻めたが、1-5で前半を終えた。
後半には#11井田ほのか(1年、同志社)のフリーシュートが決まり、追い上げを狙う。しかし、1年生コンビ石井・井田にデンジャラスチェックでイエローカードが出され、一瞬ではあるものの、2人少ない不利な状況での戦いを強いられた。その後も無我夢中でシュートを狙い、#51山本菜々恵(同志社)と#28土居優希(畝傍)の4回生コンビがゴール。ここからと意気込むも、終始点は並ぶことなく、4-8で試合を終えた。
3年前と2年前。王者・関学に2年連続決勝戦で1点差の敗北を喫し、じくじたる思いで鶴見緑地球技場を後にした。昨年は関学が準決勝敗退で戦うことさえできず、不完全燃焼のまま全国へ進んだ。今年は、これまでの借りを返すべく対関学を意識して練習に励んだ。
アタック面ではパス展開を早くし、相手に寄る隙を与えないようにした。また、ディフェンス面では関学の主力選手を分析し、動きを想定した練習を繰り返した。ドローはボールを飛ばすポイントを明確にし、ドローからの動きを想定した練習もしていた。だが、本番はファールトラブルに泣いた。シュートを決められず、ボールをクリアしてもまた奪われ、攻められるシーンが長く続いた。これらが原因となり、敗北へとつながった。
試合後、主将の吉田実央(4年、昭和)は「ようやくこの舞台で戦うことができたのに……」と力なく言った。関学に勝つことができないまま4年間を終えた4回生。目標の「全学日本一(学生日本一)」の舞台に立てず、やりきれなさを残しての引退となった。「全学日本一」の夢と、関学への4年分の敵討ちは後輩に託された。選手層の厚さに期待できる新チームでの雪辱に期待したい。