サッカー 同志社、残留争いに痛い敗戦
11月10日にアクアパルコ洛西にて行われた第9節の阪南大戦。同志社は0-1で敗れた。同志社は前節の同立戦で勝ち点1を得た勢いに乗れず、10位近大との差を詰められなかった。
一瞬の気の緩みが失点へ
阪南大は試合開始序盤からピッチを支配。ディフェンスラインからときおり大きなサイドチェンジと、速い縦パスを交えた緩急のあるビルドアップで、同志社イレブンを困惑させた。立ち上がりこそ立て続けにシュートチャンスを与えたが、同志社はディフェンスラインと中盤ラインを狭め、全体的に下げて凌いだ。相手の攻撃の長所をうまく消すことに成功したが、中盤とくにボランチが下がっているためFWが孤立。得点のチャンスをつくれないまま前半を終えた。
スコアレスで迎えた後半。いきなり同志社に絶好の得点機が訪れた。右サイドをオーバーラップしたDF宮谷大進(4年、星稜)のクロスをFW金潤求(4年、近大付属)が頭で合わせるがネットを揺らすことはできない。すると後半4分、自軍左サイドを攻め込まれクロスを上げられるとドンピシャのタイミングで相手のFW濱野雄太(3年、作陽)に頭で合わせられ失点。
ここで望月監督はFW早藤和樹(2年、真岡)、MF駒形俊太郎(3年、渋谷幕張)、FW中野優太(2年、清水エスパルスユース)と攻撃的な選手を続々投入。この途中出場の3人が絡み終了間際に金に再び決定機が訪れるも、シュートはポストの横を流れ、そのまま試合終了。相手のストロングポイントはうまく消すことができたが、決定力不足が顕著に現れた試合だった。
試合後、望月監督は「相手の特徴ある右サイドからの攻撃対策を準備し、おおよその攻撃は防げていたが失点がその(右)サイドからだったので残念」と振り返り、一瞬の気の緩みをつかれての失点を悔やんだ。また、けが明けの早藤と中野については「(コンディションは)100%ではないが出さざるを得ない状況だった」と話し、結果、この交代が後半に流れを引き寄せた。
同日行われた大院大vs近大で近大が敗戦したため、同志社は残留の可能性を残した。次節の相手は大院大。負けると降格が決まる1戦だが、春リーグでは0-4と大敗を喫している。弱音を吐いている時間はない。残留に残された道は勝利しかない。