サッカー

サッカー 関学、またも関大に完敗

自身もシュート1本に終わった関学主将のFW藤原

関西学生リーグ後期第8節

11月3日@兵庫・三木総合防災公園陸上競技場
関西大(勝ち点40)2-0関西学院大(41)

またも関学の力負けだった。前期で0-2と負けた関大戦。今シーズンも関大の一体感を前に、太刀打ちできなかった。終盤までピッチを駆け回るも、むなしくホイッスルが鳴る。選手たちの足が止まった。絶望の表情でコートを去る。「完敗です」。完膚なきまでに叩きのめされ、FW藤原樹主将(4年、市西宮)は言葉が続かなかった。

主導権を握るところまでもいかなかった。前半9分に先取点を許す。立ち上がりから相手の勢いにのまれていた。相手ゴール前に攻め込むこともできず、試合を折り返す。後半も1対1の勝負に負け続ける。後半13分には追加点を許した。シュート数は関大の16に対し、関学はわずか6だった。「日本一を目指す上で、甘さしかない試合だった」と藤原。後期は6勝1敗と順風満帆だったチームに、一気に厳しい現実が突きつけられた。

2失点を喫し、主導権を握ることができなかった

個人の持ち味が消された。関大は基本に忠実。切り替えや球際など、正確なプレーで1対1で優位に立ってきた。関学の個人技は光らず、すぐボールを奪われる。藤原は「関大は関東のチームに近いところがある。日本一を目指すからこそ、絶対に勝ちたかった」。だが相手に持っていかれた流れはほとんど取り戻せなかった。春の対戦からメンバーも変えて臨んでいたが、結果は春と変わらなかった。

2位の関学と首位大体大との勝ち点差は4に開いた。残すはあと3戦。大体大との直接対決は最終戦にある。勝負を最終決戦に持ち込むためには、もう敗北は許されない。惨敗を喫した直後に、主将は応援団の前で誓った。「もう猶予はない。一戦一戦死にものぐるいで戦っていきます」。惨敗を糧にして勝ち点を積み上げ、関西の頂点に立つ。

応援団を前に「死にものぐるいで戦っていきます」と誓った藤原

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