関学、京産大に悪夢の0-52
目に涙がにじんだ。京産大の主将、上田克希(4年、東海大仰星)がインタビューを受ける間、隣で立ち尽くしていた。主将の勝川燿(4年、関西学院)は「この1週間、京産大を倒すことだけを考えてました。やれると思ってたのに、悔しい」。チーム一丸となって挑んだが、0-52の惨敗だ。
防戦一方の展開に
最初から流れをつかめなかった。前半8分にペナルティーからの相手ボールのラインアウト。モールを形成され、そのまま先制トライを決められた。その後、関学もトライ寸前まで攻めるも、相手のディフェンスに阻まれ、無得点。その後も京産大の勢いに押されっぱなしで、0-33で試合を折り返した。
悪夢の時間は後半も続いた。関西屈指のフィジカルと精度の高いセットプレーに押され、得点のチャンスすらつくれなかった。無得点のまま試合を終えた。天理大、京産大と関西トップレベルの相手に連敗。勝川は試合後、「いいようにやられた。スクラムは1日、2日でできるものではない。完敗でした」ともらした。
次戦、同じく4勝2敗の立命大とぶつかる。勝った方が、大学選手権の出場権を得る。昨年も最終節に3位をかけてぶつかり、同点の後半ロスタイムにペナルティーゴールを決められて全国を逃した因縁の相手だ。「4回生の意地を見せて、勝ちにいく」。勝川は前を向いた。1日でも長く朱紺のジャージを着るために。今年こそうれし涙を流せるように。