ラグビー

反撃の黒黄軍団、宿敵・早大に敗れる

歓喜する早大(手前)。慶大は悔しさを隠せなかった

関東大学対抗戦Aグループ

11月23日@東京・秩父宮

早大(5勝1敗) 21-14 慶大(4勝2敗)

11月23日の慶早戦は4勝1敗同士の対決。勝利すれば対抗戦優勝に大きく近づく一戦だけに、会場には19197人の観衆が詰めかけた。しかし慶大は宿敵を相手に勝ちきれなかった。

1トライ1ゴール差まで迫るも

試合は慶大のキックオフで始まった。序盤から互いに敵陣深くまで攻め込むも、決めきれない時間帯が続く。しかし25分、早大のSO岸岡智樹(3年、東海大仰星)に55mのDGで均衡を破られると、流れは一気に早大へ。29分にトライ、さらに前半終了間際にPGを与えてしまい、リードを広げられた。慶大はラインアウトでの連携に苦しみ、再三のチャンスを生かせられない。0-11で試合を折り返した。

後半、慶大も反撃に出た。6分、FL山本凱(1年、慶應)が大きくゲインを切ると、最後はボールを受けたPR細田隼都(4年、同)がトライ。待望の初得点に喜んでいたのもつかの間、早大BK陣の突破に慶大が対応できず、立て続けに失点。7-21と点差が広がった。

だが慶大もあきらめない。33分に敵陣深くでラインアウトを獲得し、モールで攻め込むとFL川合秀和(3年、國學院久我山)がインゴールにグラウンディング。主将のSO古田京(4年、慶應)が難しい角度からのキックを成功させ、1トライ1ゴール差に迫った。会場も大いに盛り上がり、試合終了間際にも相手ゴール前まで詰め寄る。何としても追いつきたい慶大だったが、あと一歩のところで痛恨のノックオン。ノーサイドを迎え、黒黄軍団は伝統の一戦で涙をのんだ。

試合前、塾歌を歌う慶大フィフティーン

ここで立ち止まってはいられない。日本一に向け、彼らの戦いはまだ続く。対抗戦最終戦で相まみえるのは青山学院大だ。黒黄軍団の大暴れに期待したい。

in Additionあわせて読みたい