新チームで挑んだ立教、1部の壁を痛感
試合前に両校の選手たちが整列する。立教の中では長身を誇る羽田桃太朗(181cm、3年、長野日大)や濱野有仁(182cm、1年、駿台学園)でさえも、慶大の選手たちを前にすると、それほど大きく見えなかった。今大会は羽田が主将になった新チームの初陣。関東2部の立教が挑んだ1部校との戦いは、ホロ苦い結果となった。
ラリーが続いても勝ちきれない
「何もかもうまくいかなかった」と濱野。すべてが劣っていたわけではない。ただ、自分たちのバレーをさせてもらえなかった。トスを散らしても相手ディフェンスはついてくる。やっとのことで放ったスパイクも、根こそぎ拾われた。第1、2セットともに手も足も出ずに落とした。
立教もやられっぱなしではいられない。第3セット序盤には西岡洋平(2年、立教新座)が連続ポイント。慶大の鋭いスパイクを受けながらも、全員で食らいついた。だがそれ以上に、慶大には勝負強さがあった。長いラリーが続いても、勝ちきるまでのあと一押しが遠い。0-3のストレート負け。1部校との差を痛感させられた。
羽田は1年生から主力として出場し、3部から2部にはい上がってきた。主将に任命された彼が「うかうかしてられない」と言うほどに、下級生も力をつけてきた。いまは1部に歯が立たなくても、羽田率いる立教が脅威といわれる日がきっとくる。その日のために、新チームの一日一日を大事に進んでほしい。