バレー

特集:全日本バレー大学選手権2018

「台風の目」福山平成大が初の決勝へ

関東の強豪たちを次々と倒し、福山平成大は初の決勝へ

全日本大学男子選手権 第5日

12月1日@大田区総合体育館
福山平成大 3-1 東海大

今大会、「台風の目」となっている福山平成大は日体大、日大といった関東の強豪を次々に倒して初のベスト4へと勝ち上がった。松井弘志監督は「秋リーグ以降はいい練習ができました。学生アナリストのデータを基にミーティングを重ねることで、選手たちは迷いなくプレーできてます」と話していた。準決勝、センターコートで迎えた相手は監督の母校でもある東海大だった。

狙いすましたスパイクで

日体大戦では相手エースへの対策が成功し、優位に試合を運べた。東海大のエースは全日本に登録されている新井雄大(2年、上越総合技術)だが、「やることは変わりません。コートに慣れて力が発揮できれば」と、松井監督に力みはなかった。

見応えのある接戦となった第1セット、22-20で東海大リードの場面から福山平成大は西本圭吾(2年、尾道)、三好佳介(2年、高松工芸)のクイックなどで逆転。東海大も新井が決めてジュースに持ち込んだが、小山敦己(4年、東海大四)のサービスエースで福山平成大が先取した。第2セットも中盤の連続得点で逃げる福山平成大。23-22から再び西本、三好がクイックを決めてセットを連取。東海大を追い詰めた。

三好(左奥)のクイックで東海大を翻弄

第3セットは東海大が19-25で取り返した。第4セット、20-13から追う東海大は新井が爆発。じわじわと得点を重ね、24-24でついに同点に並んだ。それでもジュースの末に29-28、福山平成大は5度目のマッチポイント。東海大・新井の剛速球スパイクをリベロ浅田叶夢(1年、崇徳)が2本つないだ。3本目のスパイクはアウト。劇的な幕切れに、喜びがはじけた。

第4セットは30-28で福山平成大が競り勝った

高さで劣っていた福山平成大は、ネットの幅をいっぱいに使って相手ディフェンスをかいくぐる攻撃を展開。主将の迫田郭志(4年、鹿児島商)は「空中でしっかりブロックを見て、空いてるところへ打つのはいつも意識してます」。迫田はこの試合、足をつりかけながらも大黒柱としての役割を果たした。初のベスト4でつかんだ頂上戦。福山平成大は2日、前回王者の早大に挑む。(日本バレーボール協会 豊野堯)

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