関西最強の近大、早大苦しめて散る
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全日本大学男子選手権 第4日
11月30日@墨田区総合体育館
早稲田大 3-1 近畿大
相手は2連覇を狙う優勝候補の本命・早大。近大を率いる光山秀行監督は言った。「こういう相手に勝つために、準優勝と国体で結果を出すことや、関西で春リーグ全勝、秋リーグは失セット0で優勝するという課題を与えてきました。そして、今年のチームはそれをクリアしてきました」。準優勝した1999年以来のセンターコート進出をかけた挑戦。「負けないバレーはできてきてます。ここからは、勝つバレーをしなければ」。光山監督はそう話した。
スキを突ききれず……
第1セットはほぼ互角の展開だったが、中盤のリードを守った早大が先取に成功した。勝負の分かれ目となったのは第2セット。21-21からサイドアウトの連続でジュースとなったが、近大のセットポイントが続いていた。しかし26-26から近大のクイックをつないだ早大がブレイクして逆王手。それでも勝負は決まらず。次にゲームが動いたのは34-34から。ここで早大がミスで失点し、再び近大がチャンスを迎えたが、今度は早大に3連続得点でひっくり返され、セットも奪われた。
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「付け入るスキはありましたけど、そこを詰めきれませんでした。長いラリーの最後に1点を取る。その部分で差を感じました」。近大のエースで主将の小林空(4年、鳥羽)はそう振り返った。第3セットは25-23で競り勝った。早大がセットを奪われたのは今大会で初めてだった。第4セットは力尽き、4強入りは果たせなかった。
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小林は高校時代、無名の選手だった。そこから「大学での伸び率No.1」と光山監督が認める成長を示した。その小林は「ラリー中や得点したときはもちろん、得点されたときも楽しかったです」と試合中の心境を語った。背負っていた期待は大きかったが、伸び伸びと戦っての結果に悔いはない。「また頑張りますわ」。光山監督はもう、新チームの構想を練り始めていた。(日本バレーボール協会 豊野堯)
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