陸上

特集:第95回箱根駅伝

中大、充実のWエースで復活なるか

中大、充実のWエースで復活なるか
藤原監督と主務・佐々木遼太、エントリーメンバー7人が記者会見に臨んだ

2年連続92回目の箱根出場となる中央大は予選会を8位で通過した。前回は往路が10位だったが、復路は18位に沈み、総合では15位。第89回大会からシード権を逃し続けている中大の来年1月にかける思いは熱い。12月11日に中央大学多摩キャンパスで開催された箱根駅伝に向けた記者会見でも、その熱があふれていた。

なんとしてもシード権を

予選会で個人6位(1時間1分57秒)につけた堀尾謙介(4年、須磨学園)と、上尾ハーフマラソンで日本人トップ(1時間1分32秒)だった中山顕(けん、4年、伊奈学園総合)のWエースをはじめ、前回の箱根を走ったメンバーが9人残る。さらにU20世界選手権10000m9位の三浦拓朗(1年、西脇工)も加わった。記者会見にはこの3人を含めた8人と、藤原正和監督が出席した。

監督、選手ともに何度も口にしたのが「なんとしてもシード権をとる」という言葉。中大は2025年の総合優勝を目標にかかげており、そのためにもまずシード権がほしい。今シーズンはシード権を十分に狙えるメンバーがそろった。藤原監督のメンバー選考も盤石だ。「11月から12月頭までじっくりと時間をかけて強化と選考をしてきました」。淡々と話しながらも、言葉の端々に自信をのぞかせた。前回18位とふるわなかった復路に関しては「今回は復路の強化を重点的にしてきたので、ある程度の自信をもって選手を配置できると考えてます」と語った。

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エントリーメンバーは4年5人、3年3人、2年7人、1年1人

往路には中大絶対的Wエースの堀尾と中山がいる。とくに中山の今回にかける思いは強いはずだ。前回はオーバーワークによる疲労骨折に見舞われ、思うような状態で挑めなかった。結果は3区で6位。今回は「調子がよくてジョグで早く走りたくなるときでも、抑えて走ることもします」と、本戦にピークをもってくるよう万全を期す。もちろん目標は区間賞。「シード権をとるためには、自分の区間賞が必要だと思ってます」。エースとしての自覚もばっちりだ。

予選会ではチームを引っ張るという気持ちがプレッシャーとなり後半に力を残せなかったが、上尾ハーフでは好結果を残した。「プレッシャーで走るのが怖かったときもありました。でも上尾ハーフではプレッシャーを味方にできるようになりました」。その結果、日本人トップの走り。ハーフ日本記録保持者の設楽悠太(Honda)にも勝った。ちなみにいまお気に入りの曲は斉藤和義の「攻めていこーぜ!」。この歌詞と中山の心情が一致する。

もう一方のエース堀尾も「チームのエースとして区間賞をとりたい。2区を走って、予選会で勝てなかった塩尻(和也、順天堂大4年、伊勢崎清明)と片西(景、駒澤大4年、昭和一学園)に箱根の舞台で勝ちたい」と言いきる。このふたりのエースがチームに安心感をもたらす。「堀尾に負けるのは、ほかのランナーに負けるより倍は悔しい」と話す中山のライバル意識も、心強く感じた。

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上尾ハーフマラソンでの中山顕(撮影・藤井みさ)

第88回以来のシード権獲得がかかる中大の箱根路。前回8区を走った神崎裕(こうざき・ひろし、4年、西京)も「自分たちが後輩に残せるものはシード権」と、4年生の思いはとくに強い。藤原監督はチームとしての目標を8位におく。「往路では青学さんの影を踏んでレースを進めたい。それが復路にもつながると思います。駅伝は流れですから」。名門中央大学は次こそ復活の狼煙をあげられるのか、注目だ。

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