陸上

順大・塩尻のラストランは失速「よくも悪くもこれが最後」

ゴール後、塩尻は苦笑いのような表情を浮かべた(撮影・藤井みさ)

第102回日本陸上競技選手権クロスカントリー競走 シニア男子10km

2月23日@福岡・海の中道海浜公園
14位 塩尻和也(順天堂大4年、伊勢崎清明) 30分15秒

日本選手権クロスカントリーが2月23日に開催された。優勝候補に挙げられた順天堂大の塩尻和也(4年、伊勢崎清明)は中盤まで先頭でレースを引っ張ったが、失速して14位でゴール。レース後の塩尻は「学生最後のレースという意味では、いい結果がほしかったです」と、悔しさをにじませて語った。「順大の塩尻」としての挑戦が終わった。

4月から「富士通の塩尻」に

ペースが上がらないなら、自分が引っ張る。そう覚悟してレースに臨んだ。1周2kmのコースで早々に先頭に立ち、実業団の猛者や学生駅伝の実力者たちを引き連れて走った。しかし、苦しくなるのが思ったより早かった。3周目に入る手前で法政大学の坂東悠汰(4年、津名)に抜かれると表情はさらに険しくなり、あとはズルズルと遅れた。ゴール直後は両膝に手をついて呼吸を整えると、一瞬苦笑いのような表情を浮かべ、コースを後にした。

塩尻は中盤まで積極的にレースを引っ張った

「箱根駅伝や都道府県駅伝が終わって、1カ月ぐらいレースの間隔が開いたんですけど、この試合に向けて、調子や気持ちをうまく持っていけなかったのかな……」。塩尻は今年の箱根駅伝で20年ぶりに2区の日本人最高記録を更新し、続く都道府県駅伝でも3区区間賞の走りで群馬に過去最高の2位をもたらした。しかし学生としてのラストランは福岡で失速した。「悔しいんですけど、よくも悪くもこれが最後。実業団では、よりしっかり走らないといけないので、この悔しい気持ちをうまく切り替えていきたいと思ってます」と前を向いた。

順位を落としながらも、ラストで懸命に上げる塩尻

塩尻は4月から富士通の選手として走る。現状はリオデジャネイロのオリンピックでも走った3000m障害をメインに考えてはいるが、従来通り5000mや10000mなどもマルチに走ることで、より力をつけていきたいという。「新しい環境になっても、結果で悔しさを晴らしていきたいです」。いつも通りのさわやかな笑顔だったが、言葉はアツかった。

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