熱くなろう 青学大・海野大輔【わっしょい新編集長】

「学内の盛り上がりに役立ちたい」と意気込む海野編集長

体育会系の部と同じように、各校の大学スポーツ新聞も新体制へと移行しました。大学スポーツ新聞の活動は、たいてい3年間です。4years.よりもさらに短い期間に青春をかけ、大学スポーツの現場にいちばん近く、いちばん長く寄り添うのです。同じ大学の仲間のプレーに涙を流しながら写真を撮り、また思い出して泣きながら原稿を書きます。大学スポーツの中には、大学スポーツ新聞という生き方も含まれていると思うのです。さあ、春はそこまで来ています。4years.が提携する大学スポーツ新聞の新編集長にラストイヤーへの思いをつづってもらう連載「わっしょい新編集長」をお届けします。

青山スポーツの編集長を務める海野大輔と申します。今年度、私が編集長を務めるにあたって意識していきたいことは、二つあります。

一つ目は「大学の一体感を創り出したい」です。青山学院大学といえば、箱根駅伝4連覇をなしとげた陸上競技部長距離ブロックが有名です。しかし本学全般の雰囲気として、学内の盛り上がりがいまひとつ欠けていると感じることがあります。たとえば六大学野球リーグの優勝決定戦となれば、学生やOB・OGが自陣スタンドを埋めつくし、ほかにも多くの観客が集まります。そこで生まれる一体感に、私は心底「うらやましい」と感じました。

スポーツには観る者をひきつける魅力があります。それが自分たちと同じ世代の選手、自分の出身校ならなおさらでしょう。大げさではありますが、スポーツを通して大学を一つにしたいんです。そして少しでも多くの人に、スポーツを通じた一体感を感じてほしい。これらに弊紙が微力でも貢献できればと考えています。

二つ目は「本学体育会、大学スポーツへの注目度を高める」です。本学には長距離ブロック以外にも、一昨年度に全国制覇をなしとげた女子バレーボール部や、所属選手がBリーグで活躍している男子バスケットボール部など、さまざまな部会が活躍しています。彼ら、彼女らの活躍を発信し、その存在を多くの人に知ってほしい。最終的には、ほかの大学の新聞部とともに、「学生アスリートにいちばん近い存在」として、大学スポーツの注目度を高めていきたいと考えています。

前編集長の長尾凜さん(前列中央)が復活させた青山スポーツを、大事に引き継ぐ

現在、青山スポーツの部員数は5人と非常に少ない中で活動しています。しかし、そのぶん、個々が多くの取材や編集を経験し、学生記者として、人として成長していけると確信しています。今年度も青山スポーツをよろしくお願いします。

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