明大の優勝占う大一番 慶大の強力打線と激突!!
東京六大学野球も佳境に入ってきた。明大は今週末、最大のヤマ場である慶大戦を迎える。明大は慶大と同率で首位に立っているが、慶大には過去4シーズン連続で勝ち点を落としている。この春こそ「陸の王者」を撃破し、優勝を手繰り寄せたい。
慶大の3番中村の前に走者をためるな
慶大の最大の強みは経験だろう。昨シーズンの主力の大半が残った。チーム打率が3割を超え、打線に切れ目がない。中でも好調なのが今シーズン1番を打つ柳町達(たつる、4年、慶應義塾)だ。打率はここまで脅威の5割超えで、リーグトップに君臨。リーグ戦通算100安打にリーチをかけている。また3番の中村健人(4年、中京大中京)は11打点と勝負強い。彼の前にランナーをためないことが、明大にとって勝利のキーポイントだ。投げては昨シーズンから主戦を務める髙橋佑樹(4年、川越東)が今シーズンも3勝負けなしと抜群の安定感を誇っている。彼を攻略するには、数少ない失投を確実にしとめなければならない。
明大は主将でエースの森下暢仁(4年、大分商)次第だ。前週の東大1回戦では20三振と圧巻のピッチングを披露。常時140km台中盤の直球は、そう簡単にはとらえられない。打線では丸山和郁(2年、前橋育英)の機動力を生かしたい。ここまで盗塁はゼロだが、打ち取られたはず内野ゴロをヒットにする脚力は、慶大にとっても脅威に違いない。
慶大から勝ち点を奪えば、一気に優勝に近づく。昨春の2敗はともにサヨナラ負けと、競り合いの弱さが出た。ロースコアでの戦いが予想され、ここ一番での勝負強さが求められる。積み重なった屈辱を晴らし、令和初優勝へと突き進む。