関西インカレ走り高跳びで立命勢が躍動、大西・藤田・東で表彰台独占
第96回関西学生陸上競技対校選手権 男子1部走高跳び決勝
5月19日@鴻池陸上競技場
1位 大西健介(立命館大3年) 2m16
2位 藤田渓太郎(立命館大4年) 2m16
3位 東 直輝(立命館大2年) 2m13
陸上の関西インカレ最終日、男子1部の走高跳び決勝で、立命館勢が表彰台を独占した。
3人とも2m10を突破し、「独占」確定
立命館は2016年のアジアジュニア選手権で金メダルに輝いた藤田渓太郎(4年、関大北陽)と昨年の関西インカレでワンツーフィニッシュした東直輝(2年、東海大仰星)、大西健介(3年、大塚)の3選手で関西インカレに臨んだ。
この競技には17人が出場。バーの高さは1m90から始まり、2m05をクリアしたのは6人。さらにバーが2m10へ上がると、選手たちの緊張感はぐっと高まった。立命館の3選手はいずれも1回目を失敗したが、見事な修正力を発揮し、2回目の跳躍で全員がクリア。スタンドのチームメイトから、歓声が沸き上がった。残っていた立命館以外の3選手はみな脱落。表彰台独占が確定した。
エンジ色のユニフォーム同士の優勝争いが始まった。バーの高さは3cm上がって2m13に。大西はこれをパス。藤田と東が挑戦。東は1回目でクリアしたが、藤田は1、2回目を失敗。それでも3回目でクリアし、粘りを見せつけた。次の高さは2m16。観客の手拍子に合わせ、大西と藤田が3回目でクリア。会場全体から拍手が起こった。東は3回とも失敗。東は決してコンディションがよくなかったが、地力を示した。「試合の中でうまく調整することができました。表彰台独占は自分次第だったので、達成できて一番うれしい」。東はそう言って笑った。
「全日本インカレでも表彰台独占を」
次の2m19を大西はパス。藤田が挑戦したが、3回とも失敗。藤田は「いいジャンプができず、グタグタした試合にしてしまいました。次は台湾で大会があるので、しっかり修正していきたいです」と言って、前を向いた。この時点で、失敗数の少なかった大西の優勝が決定。大会記録を1cm上回る2m21への挑戦は失敗したが、昨年の大会のジャンプオフで東に敗れたリベンジはなしとげた。「ハイレベルな戦いになると思ったんですけど、優勝できて素直にうれしいです。一つひとつの高さ、で気持ちを切らさずに取り組めたのがよかったかなと思います。全日本インカレでも立命勢で表彰台を独占したいです」と大西。前を見た。
9月の全日本インカレには、全国から猛者が集う。厳しい試合が予想されるが、目標達成に向けて練習を積み、今回と同様に表彰台で笑顔をはじけさせる姿が見たい。