大学陸上

同志社のタフネス山田光希、関西インカレで1年の思い結実

トップでゴールしガッツポーズを見せた山田

第96回関西学生陸上競技対校選手権 男子1部3000m障害決勝

5月19日@鴻池陸上競技場
1位 山田光希(同志社大4年) 9分6秒85

陸上の関西インカレが幕を閉じた。同志社大の山田光希(4年、岩見沢東)は4種目に出場し、うち3種目で入賞。ひとりで16点を獲得し、チームの目標である総合100点の達成に大きく貢献した。

昨秋から3種目で自己ベスト連発

最終日の5月19日、山田にとって最後の種目である3000m障害決勝がスタートした。序盤から先頭集団を形成し、2000mを通過したのを機に前へ出た。残り1周。スパートをかけた山田は後続を引き離す。最後の直線ではチームメイトの声援に手を挙げて応え、雄叫びとともにゴール。何度もガッツポーズを繰り返した。

この1年、長距離パートのリーダーとして、仲間を背中で引っ張った。同志社の陸上部には指導者がいない。そのため山田が練習メニューを考えた。今年からは走り込みを増やし、走行距離の管理を徹底した。「僕が練習メニューを考えても、効果があるかどうか、部員からしたら不安だと思うんです。でも自分がいい結果を残せば、それを証明できる」。みずからにそう言い聞かせた山田は、昨年の秋から5000m、10000m、ハーフマラソンで自己ベストを連発。有言実行の走りで長距離パートを引っ張った。

2回生の関西インカレが山田を変えた

下級生のころの山田は、自分がいい結果を残せば、それで満足していた。そんな彼を変えたのが、2回生のときの関西インカレだ。3000m障害を走った山田は残り100mで後続に抜かされて9位に。チームの総合得点は99点。目標達成まで1点足りなかった。8位に入っていれば、お世話になった先輩たちに恩返しができていた。「もうこんな思いは絶対にしたくない」。当時、そう痛感した山田にとって、関西インカレでの総合100点達成には特別な思い入れがある。

今年の関西インカレで4種目に出場し、総走行距離は約39km。「こんなに出るつもりはなかったんですけど、このチームに貢献したいという思いが強かった。関西インカレを通してチームに恩返ししたいという気持ちが、この1年で強くなりました」と山田。ハーフマラソン、5000m、3000m障害で入賞し、計16点を獲得。同志社は総合で106点だった。同志社の史上最高得点だった。山田の1年間の思いが、実を結んだ。

先頭集団に入り、レースを引っ張った

パートリーダーとしての役目は今大会で終わった。今後は後輩たちに、長距離パートのさらなる強化を託す。しかし山田の走りは終わらない。全日本駅伝出場、昨年惜しくも逃した丹後駅伝での区間賞とシード権獲得に向け、挑戦し続ける。

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