ラグビー

慶應ラグビー、キャプテン栗原由太の復帰戦で春の初勝利

笑顔の初勝利だ

慶大は春季大会で開幕3連敗と苦戦が続いていた。それでも開幕戦では低かったセットプレーの精度が着実に上がってきていた。日吉にあるホームグラウンドで迎えた4戦目で、こちらもここまで勝ち星がない大東文化大と対戦した。

序盤から重ねたトライ

開始早々からマイボールをキープした慶大は前半1分。敵陣22mライン付近で、この試合から戦列に復帰したCTB栗原由太(4年、桐蔭学園)のグラバーキックに反応したWTB宮本恭右(3年、慶應)がキャッチ。そのままインゴールに飛び込み、先制のトライ。9分にも敵陣深くでのラインアウトからモールで攻め込み、最後はHO原田衛(2年、桐蔭学園)がグラウンディング。14分にも同じ形でトライを挙げて15-0とし、早くも相手を突き離した。

28分に自陣での相手ボールスクラムからトライを許すしたが、この日の黒黄軍団は揺るがなかった。33分、センターライン付近からのSO中楠一期(いちご、1年、國學院久我山)のキックの処理に相手がもたつく。中楠が自らボールを拾って駆け込むトライ。WTB高木一成(4年、慶應)のコンバージョンキックも成功し、慶大は22-7試合を折り返した。

ラインアウトは抜群の安定感を誇った

後半戦は慶大に有利な風向きだったが、序盤から自陣でのプレーが続いた。20分、自陣22mライン付近での相手ボールスクラムで踏ん張り切れずにトライを献上。我慢の時間が続いたが、慶大は気持ちを切らさなかった。30分、相手のオフサイドによって得たPKで敵陣深くまで侵入すると、左サイドのラインアウトモールから途中出場のHO安田裕貴(4年、慶應)がトライ。39分にも同じ形で再びHO安田が得点すると、選手たちからはガッツポーズも飛び出した。

42分には、ハーフウェイライン付近でのマイボールスクラムから敵陣に攻め入ると、最後はボールを受けたLO相部がインゴールへ駆け込む。SO中楠もコンバージョンキックをしっかりと決め、43-12でノーサイド。終始試合を支配した慶大が、春季大会初白星を挙げた。

日本一についてチームで語り合った

この試合を迎えるまでの2週間、慶大は栗原主将を中心に「日本一」という目標について真剣に考え抜いてきた。目指す頂点に向け、彼らはこれからどのような〝答え〟を私たちに見せてくれるのだろうか。ついに手にした一つ目の白星。黒黄ジャージの逆襲がついに始まる。

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