駒澤大ルーキー福山の連投が実って1部残留! 東都入れ替え戦
東都大学野球1部2部入れ替え戦の3回戦が6月20日、神宮球場であり、1部6位の駒澤大学が6-1で2部1位の専修大学を破り、2勝1敗で1部残留を決めた。駒澤大は前日の2回戦に先発して130球を投げていた福山優希(1年、八戸学院光星)がこの日も先発マウンドへ。1失点完投で残留に大きく貢献した。
連投の福山が133球完投
駒澤大は1回、1番林琢真(1年、東邦)がセンター前ヒットで出塁し、犠打で二塁へ。2死二塁から4番平野英丸(4年、静岡)のセンターへの飛球がエラーを誘い、1点を先制。3回には1死一、二塁から3番菅力也(4年、崇徳)のタイムリーヒットで2点目、5回には1死満塁から5番東凛太朗(4年、平塚学園)の犠牲フライで3点目を奪った。6回に1点を返されたが、駒澤大は7回に1点、8回にも2点を奪い、リードを広げた。
駒澤大の先発福山は前日に130球を投げていたが、この日も被安打5、1失点の力投で9回を133球で投げきり、チームに2勝目をもたらした。
専修大は昨秋も2部で優勝して入れ替え戦に臨んだが、中央大に連敗。リベンジの舞台で先勝したが、2017年秋以来4シーズンぶりの1部復帰はならなかった。
また日本一を目指して頑張る
駒澤大・大倉孝一監督の話
「リーグ戦が終わって入れ替え戦3戦目になって、初めて完投できるピッチャーができました。昨日の試合が終わってからいろいろな情報を集めて、トレーナーやコーチとも話をして、相手の2試合やったあとの手応えを聞いて、条件を満たしたところが福山だったので、連投にはなったのですが先発させました。どこで代えようかとはずっと考えてて、ただ同点にされるまでは福山でいこうと。完投できるとは思ってませんでした。入れ替え戦を乗り越えたことを、秋にどうつなげるか。乗り越えて喜んでる場合じゃないというのに気がつかないと、同じことになるでしょうね。見てるのは日本一だけ。また日本一を目指して頑張るしかないです」
駒澤が2部にいちゃいけない
駒澤大・福山優希の話
「昨日の夜、監督室に呼ばれて『明日、いけるか?』と言われて『いけます』と答えました。いろんな人から『頑張れよ』って言ってもらいました。自分のやることを整理して、(鈴木)大智さんと話をして試合に臨みました。昨日130球投げましたけど、今日は今日でリセットして、相手のバッターも対策とか修正とかをしてくると思ったんですけど、そういうのも大智さんと話をしながら投げました。正直、入学してきて最初のシーズンなので2部の環境とかも分からないですし、僕自身は1試合1試合春のリーグ戦を重ねてきたっていう感じでした。やっぱり駒澤が2部にいるということはあってはいけないと思っていたので、なんとか力になれてよかったです」